「緊張感漂う自販機の釣銭返却口。」という言葉とともにツイッターに投稿された写真が話題になりました。ツイートをされたのは、KITさん★街乗りMTBおじさん(@STUDIOKITsan)。
写真に写っているのは、一見何の変哲もない街なかの自販機です。しかし、よくよく見てみると……。
何と釣銭返却口の真下に、側溝の排水用の蓋が! もしお金を投入する時やお釣りを取る時に、間違って落としてしまったら…。お金は金属製の格子の間をすり抜けて、溝の中へとダイブしていくことでしょう。「100円硬貨しかないのに80円コーヒーに釣られた結果とんでもない緊張感を味わう羽目にw」と、日常の中に潜むトラップを紹介したツイートに、多くの人が注目しました。
意外と多い道路上の蓋のトラップ?
KITさんによると、この自販機は神奈川県平塚市内の某所にあるそうです。しかし、リプ欄にはこの場所についてだけではなく、「子供の頃のトラウマが蘇る」「これ頑張って外した記憶がある」「500円玉やっちまった経験あり(泣)」など、「別の場所でも同じようなトラップに遭遇」し「そこにお金を落としてしまった」経験がある方はたくさんおられるようでした。
筆者も幼い頃、側溝の蓋にコインや鍵を落とした記憶があります。分厚い金属の蓋を持ち上げようにも子供の力では一苦労でしたし、その上ガチガチに固まっていて外せない時などは途方に暮れたものでした。
「今のところは(コインを落としたりしたことは)ないですけど、今回の発見を機に自販機の周辺も気にするようにはなりましたね」(KITさん)。
さらに思い返してみると、自販機周辺に限らず、こういった排水溝のトラップは意外と身近に潜んでいるような印象を受けます。
「(今回の自販機の例と)似たようなトラップかは分かりませんが、よく自転車に乗っていると、カーブに差し掛かったところでマンホールや排水用の金属の蓋を見かけます。雨の日とかタイヤが滑って転びそうになって怖いんですよねw」(KITさん)
このように、道路上の蓋には、「お金などを落とす」可能性だけではなく、「スリップし、転倒しそうになる」危険性を含むものも多いようです。雨の外出時は、気をつけた方が良いですね。
ツイートの影響?自販機に変化が…!
このような身近に潜むトラップについて教えてくれた今回のツイート。しかしその後、その自販機に変化が起こっています。
まず、自販機の管理会社から注意を促す貼り紙が貼られました。「自動販売機にお金を投入する際や、釣銭口からお釣りをお取りになる際、お釣りが側溝に落ちやすい状態となっておりますので、お気をつけてお取りください。」
さらに後日、釣銭返却口の真下に、落下防止用のカゴが取り付けられました。
もしかすると、今回のツイートでの発信によって、実態が管理会社に伝わり、対応されるに至ったのかもしれませんね。
「まさか対応してくれるとは思っていなかったので、正直驚きました。ここまで配慮のある自販機もなかなかお目にかかれないと思いますし、貴重なものが見られたと思います」
KITさんは、管理会社の対応についてこのように話され、「管理会社の皆様お疲れ様です!」とねぎらいの言葉を贈られました。
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今回の蓋のトラップからも考えられるように、街を見渡すと意外なところに危険は潜んでいるようです。しかし、誰かが発信したりすることなどをきっかけに、改善できる場合もあるのかもしれません。
KITさん★街乗りMTBおじさんのTwitterはこちら→https://twitter.com/STUDIOKITsan