SNSでも人気の、ピチピチとリアルに跳ねる魚のおもちゃ。よその猫さんたちが興奮して遊んでいる動画を見ると、「う…うちのニャンにも…!」と思わずポチりそうになりませんか?
大阪・日本橋でたこ焼き店「GOONIES(グーニーズ)」を経営するゆきお(@goonies2222)さんも、日頃おもちゃにあまり食いつかない愛猫・きのこ君が元気に遊んでくれる姿を期待して、話題の“魚のおもちゃ”を購入したのだとか。
ところが……
「こっちを向いて!」とばかりにピチピチ跳ね続ける魚を尻目に、きのこ君は所在なげにただ遠くを見つめるばかり。むしろ、ちょっと迷惑そうにさえ見えます…。
この動画にリプ欄には、
「お顔がキビシイwwwwwww」
「死んだ魚の目でワロタ」
「めっちゃ『うっざ…』って顔してるw」
「お魚さん切ないw」
「いつまでも見てられるw」
と笑いを抑えきれないコメントが集まりました。
ゆきおさんによると、日頃のきのこ君はもっとイキイキしているときもあるのに、なぜかこのおもちゃを見せたら“目が死んだ”そうです。きのこ君の普段の様子や、その後のおもちゃについてゆきおさんに聞きました。
――もちろん、元気に遊んでくれる姿を期待して購入されたのですよね?
はい!ネットで見つけた動画では、猫ちゃんたちが魚のおもちゃにかぶりついて、後ろ足でバンバン蹴って遊んでいたんです。「なんてかわいい!これなら、いつも堅物のきのこもアクティブに遊んでくれるんじゃないの!?」と期待に胸を膨らませて購入しました。
――見事な反応でしたね…。
まあ、薄々わかってはいましたが…。「ちょっとくらい愛想見せてくれてもいいんじゃない…?」って感じでしたね。届いた箱を開けたときが、私のワクワクのピークでした(笑)。
――でも、きのこ君も初めて見たからびっくりしたのかも…?その後も全然遊んでくれませんか?
あのあとも何度か目の前に置いてみましたが、目を合わせるどころか迷惑そうな顔をしているので、諦めて電源を切って放置しています。そうしたら最近は、魚にあごを乗せて枕にして寝るようになったのでギョッとしました(笑)。
――思っていたのと違う使い方…(笑)きのこ君はもともとあまりおもちゃに興味がないタイプですか?
そうですね。うちにはあと2匹、「めんま」と「しめじ」という保護猫姉妹がいて、その子たちは猫じゃらしなどのおもちゃにもすごく食いついてくれるんですが、きのこは「飼い主の期待を裏切ったらあかんな…」みたいな感じで、面倒くさそうにちょっと付き合ってくれる程度です(笑)。
――では、違うおもちゃでリベンジするのも難しそうですね。
魚も枕になってしまったので、しばらくおもちゃは買わないと思います。それよりも、きのこはリードを付けて外をお散歩するのが好きなので、コロナが収まったら早く連れて行ってあげたいです。
――お散歩のときは楽しそうなんですか?
「フン!フン!」と鼻息荒く歩いています(笑)。小型犬並みにリードを力強く引っ張りながら探検するのが好きみたいです。表情は真顔のままですが、楽しそうなのはよくわかります!
――きのこ君とはどこで出会ったのですか?
ロシアンブルーの小猫が欲しくて行ったペットショップで出会いました。微動だにせず、なんだか貫禄のある佇まいの猫がいて、それがきのこでした。スタッフさんに、兄弟はみんな子猫のときに飼い主が見つかったのにこの子だけは1歳を越えても飼い主に巡り合えず、ずっと一人でいると聞いて、「絶対にこのスコティッシュを連れて帰るぞ!」という気持ちになりました。
――ゆきおさんに出会うのを待っていたのかもしれませんね。家族になってからも貫禄は変わりませんか?
肝が据わっていて動じないというか、マイペースというか、とにかく猫っぽくない子です。近くで犬がワンワン吠えても、知らない人に急に撫でられてもまったく嫌がらず、無表情。怖がったり、驚いたりする姿は見たことがないし、私が呼んでも来ない、甘えてもこない…とクールです。だけど不思議なことに、私がイライラしていたり、体調が悪くて横になっていたりすると、必ずそばにきて寄り添ってくれています。
――きのこ君にとっても、ゆきおさんは大切な家族なんですね。今回はそのきのこ君が9.2万件もの「いいね」を集めました。
こんなに反響をいただいてびっくりしています!実は私も、たこ焼き屋「GOONIES」の店長として、アニメのコスプレ姿でたこ焼きを焼いている動画が何度かバズっているのですが、今回は自慢の相棒・きのこが、みなさんから「かわいい」「おもしろい」とお褒めいただいてうれしい限りです!猫アカウントではないですが、これからも定期的にきのこの近状ツイートをしようと思います(笑)!
ゆきおさんが経営するたこ焼き店「GOONIES」は、現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休業中。また、きのこ君の大好きなお散歩も、コロナの影響から控えているそうです。「店長として、日々店頭に立ってお客様をお迎えするのが私の仕事です!」と力強く語ってくれたゆきおさん。お客様の目の前でたこ焼きを焼き、きのこ君が「フン!フン!」と鼻を鳴らしながら外を探検できる日が、1日も早く戻ってくるといいですね。