「ナイショの話なんですけど節制中なのにどうしても食べたくなったときはセブンに売ってるこの子たちを合体させると３００kcalぐらいしかない罪悪感ゼロの激うまラーメンが爆誕します」というツイートが話題です。
投稿したのは、ライトノベル作家の裕夢@『千歳くんはラムネ瓶のなか』（@hiromu_yume）さん。２日間で１５万近くのいいねを集めました。
「この子たち」というのは、「とうふそうめん風」や「糖質０ｇのほぐしサラダチキン」など、６種類の商品。
リプ欄には「助かります」「神メニュー！！！」「麺罪符とでも名付けるというのか…」と、低カロリーでもしっかりおいしそうなラーメンへの讃歌的コメントが集結。裕夢さんは「節制してないなら普通に美味しいラーメン食べられる値段になっちゃうけどね！！！」「普通にラーメン買うより割高ですけどそれでも健康的にラーメン欲を満たしたいあなたへ！」と説明します。
ラーメン１杯分のカロリーは５００〜８００kcal前後らしいので（メニューによって異なります）、肉も卵も入ったボリュームたっぷりのラーメンがそれよりもぐっと低カロリーなのはかなり魅力的ですよね。
正確なkcal数と、ちょっと気になる材料費を、筆者が（ざっくりと）計算してみました。
※価格は地域や店舗によって異なる場合があるので一例としてご参考までに。
※半量や一部のみ使用した食材も価格は１袋分で計算しています。
・紀文「とうふそうめん風」 麺のみ使用で７８ｋｃａｌ ２０３円
・中華ソバ伊吹監修 「サラダチキンを加えて作る、濃厚煮干しスープ」 スープのみ使用で６６kcal ２１３円
・セブンプレミアム「糖質０ｇのほぐしサラダチキン」９２kcal ２０３円
・セブンプレミアム「味付けメンマ」 １／２袋使用で１６kcal １０５円
・セブンプレミアム「半熟煮たまご」１個使用で７６kcal １５９円（終売のため、代替商品の価格を表記）
・セブンプレミアム「きざみ白ねぎ」１４kcal １０５円
カロリー数は３４２kcal！
材料費は９８８円！
という結果になりました。カロリーはやはり低め。そしてお値段はちょい高め、ですね。
ご本人曰く「お金で健康を買いたい大人向け」というこのラーメンについて、裕夢さんにお話を聞きました。
──ツイートを拝見すると「節制中」とのことですが、普段の食生活はどんな感じ？
普段は１日１食・夜のみで、糖質制限とまではいきませんが基本的に炭水化物抜きです。節制の理由は、１日中机の前に座っている仕事なので３食も食べるとカロリーの摂りすぎになってしまうことと、食べると眠くなって原稿が書けなくなってしまうからです。
──プロ魂がすごいです！ そんな食生活の中でこのレシピを思いついたきっかけは？
とうふそうめんは昔から夏のごはんの定番で（納豆と叩いた梅干し、かつお節と刻み海苔をかけて食べるのが定番）、伊吹のスープは最近たまたまたコンビニで見かけたので使ってみました。最初は普通にスープにサラダチキンを入れておつまみにしていましたが、「これとうふそうめんと合わせたらラーメンじゃん！」と思ったのがきっかけです。
このメニューに関しては、節制中なのに真夜中に『ＳＵＳＵＲＵ ＴＶ.』を見て「ラーメン食いてえええええええ！！！」と絶叫する人（僕です）の駆け込み寺みたいなものなので、コスパや細かな栄養バランスは考えていません。気に入ったので、今後も多分食べると思います（笑）。
──元々ラーメン好きなんですか？
特別に詳しいわけじゃないですが、ラーメンは大好きです。初めて訪れる場所にはだいたい美味しいラーメン屋を調べてから行きます。博多系とんこつブーム、家系ブーム、まぜそばブーム、つけ麺ブームが過ぎ、最近は辛味噌とシンプルな煮干し中華にハマってます。思い出の味は北陸のソウルフード「８番らーめん」ですね。
──このレシピを再現する際のコツは？
調理もレンチンだけで難しいことはなにもないので、お好みのトッピングで楽しんでください。強いて言うなら、とうふそうめんも温めるとよりおいしいのでそうしてください、くらいでしょうか。
──作品の中にもとうふそうめんが登場するそうですね。
ライトノベル『千歳くんはラムネ瓶のなか』に登場する引きこもりのちょいポチャな男の子が一念発起してダイエットを決意した際、主人公の男の子がおすすめする食材がとうふそうめんです。
──ライトノベルととうふそうめんという組み合わせが斬新ですね！ １日で１０万いいねの反響がありました。
世の中には節制中でもラーメン食べたい仲間がこんなにいるんだなと（笑）。これはデイリーなダイエットメニューというよりも、ラーメン食べたくて食べたくて仕方ないときの秘密兵器みたいに思っていただければと思います。
「節制中でも罪悪感ゼロの激うまラーメン」の作り方
（１）とうふそうめんを水切りする。
（２）耐熱容器にスープとサラダチキン、とうふそうめんを入れて軽くラップをかけ、パッケージの表示通りにレンジで温める。
（３）器に盛り付け、煮たまごやメンマ、白ねぎをトッピングする。お好みで唐辛子などをかける。
和風のあっさりおつまみというイメージのとうふそうめんを、大胆にもラーメンに使うというアイデアが改めて素晴らしいですね。裕夢さん同様のデスクワークでありながら１日３食＋晩酌が日常の無節制すぎる筆者も、大いに参考とさせていただきます。
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【裕夢さんプロフィール】
作家。福井を舞台にした青春ラブコメ『千歳くんはラムネ瓶のなか』１～５巻が小学館ガガガ文庫より発売中。『マンガＵＰ！』にてコミカライズ連載中。同シリーズにて「このライトノベルがすごい！２０２１」第１位に選出された。
