もしも小さな子猫を保護したら、覚えておきたい「お米保温術」が話題 獣医さんやSNSのアドバイスですくすく成長中

太田 浩子 太田 浩子

 5月8日に職場近くで弱弱しい猫の鳴き声に気がついた「しぴ(ソマリ)と、突然現れた保護猫ちゃんの記録ᓚᘏᗢ(@chipie0826)」さん。その声は、塀と建物の隙間のダクトのような入れ物の中から聞こえます。

「声を聞いたとき、鳥の鳴き声なのか、機械音なのかわからず、でもなんとなく子猫のような気もして音の場所を探ってみると、明らかにここにいたらまずい、と思えるような場所で鳴いていたので迷うことなく救出しました」(ツイ主さん)

 手をのばしても届かなかったため、ドロドロになりながら体ごとダクトに入り救出したのは、176グラムしかないちっちゃな子猫でした。ツイ主さんは、現在9カ月の愛猫しぴちゃんを4カ月の頃から飼っていますが、生後1週間程度の子猫は育てたことがありません。「このような小さな猫を育てたことがないので、救出した後の方が大変でした」と話します。

 子猫を救出したものの「うわぁぁぁ!!!!!!どどどどどうしようー!!!!」と思わずツイートしたツイ主さん。すぐにさまざまアドバイスや参考になるリンクがリプライに集まりました。おかげでミルクをあげたり、ペットボトルで保温したりして、次の日の朝には病院に駆け込みます。

「動物病院で教えてもらった保温の術!
生米を靴下にいれて縛ってレンジでチン!これで3時間は行ける!とのこと。」

と、今度は病院で教えてもらった保温方法をシェアしたツイ主さんに、
「いいこと教わった!(笑)ここを見守る皆さんがいつ子猫ちゃん保護の状況になるかわからないし、これはほんとにいい方法✨」
「自分も覚えておきますー ありがとうございます("`д´)ゞ」
というものや、実際に保護した子猫をこの方法で温めることができました!という声も届き4.7万のいいねがつきました。

 子猫は寒さに弱く体温調節がうまくできないため、うまく保温できるかで生存率が変わってしまいます。ペットボトルでの保温が広く知られていますが、お米なら保温時間も長く、靴下に入れることで体にフィットするように形が簡単に変わるのがよいとコメントする人も。

 詳しい保温方法は、電子レンジで「アツアツ一歩手前まで温めて、タオルでくるんで低温やけどを防ぎ、保温時間も確保します」とのこと。靴下は、ひっかいても破れないような厚手のものを使い、しっかりと縛ります。さらに「広めの箱の端っこにおいて、猫に寝場所を選べる様にしてあげると良いみたいです」と質問に答えました。

「話題になるとは思いませんでしたが、この季節子猫を保護される方が多いと思います。一匹でも多くの子を救えるように、広まってよかったです」とツイ主さん。

 お米の保温術が話題になったことから、保護猫ちゃんに「おこめちゃん」と仮のお名前をつけたツイ主さん。仕事先に連れていったり友人に預かってもらったりしながらお世話を続けて、現在はもうすぐ離乳食というところまできています。おこめちゃんを引き取るか里親さんを探すかは、しぴちゃんの様子を見て慎重に判断したいと考えています。しぴちゃんはおこめちゃんに「興味津々です。威嚇などはしません。接触もまださせてないのでどうなるかはわかりませんが、優しい性格なので仲良くしてくれると思います」と話しています。

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