「ひとりの時間が欲しい?もうちょっとすれば、ずーっとひとりよ」 先輩ママが実感した「親子の時間」の短さ

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わが子はかわいいし、親子の時間はとても楽しいけど、多くのママが「ひとり時間が欲しい」「ひとりになりたい」と願っています。私もそうでした。どんなに子どもを愛していても、ママだってひとりの時間が欲しい、ひとりになりたいのは当たり前のことです。

しかし、「ひとりの時間が欲しい? もうちょっとすれば、ずーっとひとりよ」…そんなことを、わが子が幼稚園に通っていた頃に、大先輩ママに私は言われました。驚いて忘れられない言葉です。

これから先、親子の時間がどのように変化するのか見通しが立てば、ひとりの時間がなかなか確保できないママの苦労も小さくなるでしょう。私の体験と実感とともに、小学校に入学してからの親子時間の変化を紹介します。

小学校低学年 子ども一人で行動する時間が増える

送迎が必要だった保育園や幼稚園と違い、小学校に入学したら子どもだけで登下校します。放課後や休日も子どもだけで遊ぶようになり、ママが公園に一緒に行く必要はありません。入学前は親が付き添うことが多かった習いごとも、小学生になれば子どもだけで参加します。

習いごとの場所が遠かったり時間が遅くなったりすると親が送迎しますし、学童保育のお迎えや、PTA活動の一つである横断歩道付近で見守る、いわゆる「旗振り当番」などはありますが、小学校に入学すると、子どもだけで行動することが増えて、ママのひとり時間が一気に増えます。

子どもが低学年の家庭では週末のおでかけや、夏休みなどの長期休暇の帰省や旅行の予定は、親が主導権を握ることが多いです。この頃までは、親が誘えば、子どもが喜んでついてくることが多いです。

▽わが家の場合 小学校低学年

私も、下の子が小学校に入学したときは大きな解放感を感じたものです。入学後は子どもの同級生のママと顔を合わせる機会はめっきり減りました。そのため、家族と仕事関係者以外の人とは、ほぼ会話することがなくなって驚きました。

わが子が休日に友だちと公園で遊んで夕方まで帰ってこないと、まるまるひとり時間になって、私は嬉しくてたまりませんでした。

この頃は、家族で出かける際は私と夫で「どこに出かけようか」「ここに行きたい、これがやりたい」と相談することが多かったです。当時の写真を見返しては「楽しかったなぁ」と思い出します。

小学校高学年 親より友だちが大切になる

6時間授業の日が増えて、家に帰ってくる時間が遅くなります。さらにスポーツチームや部活動に入ったり、習いごとに励んだり、中学受験塾に通ったりすると、家で過ごす時間が短くなります。試合観戦やてつだい、送迎が必要で親も忙しくなることはありますが、ママのひとり時間は増加の一途です。

子どもは小学校高学年になると、親よりも友だちを大切にするようになります。放課後や休日も友だちと過ごすことが増える結果、ママとパパ・夫婦二人はおいてきぼり・お留守番となる機会も増えます。買いものなどの用事を済ませる際も、子どものスケジュールに親が合わせることが多くなります。

インドア派で予定をあまりいれない子どもの場合でも、親が誘っても子どもが断り、親子で一緒に行動することが少なくなります。

▽わが家の場合 小学校高学年

わが子たちは、中学受験をしたりスポーツチームに入ったりしたので、塾や模試、練習や試合の予定に親がふりまわされました。とはいえ、塾に行ったりチームに参加したりしている時間は、ひとり時間を私は満喫できます。

子どもが小さかった頃は好きなお菓子を買うために一緒にスーパーマーケットに行きましたが、この頃は「あれを買ってきて」とリクエストされるだけで、買いものに一緒に行くことは少なくなりました。

また、親よりも友だちと出かけたり遊んだりすることが増えて、友だちと話していること全てを親に教えてくれないようになります。子どもだけの世界が広がっていき、私は嬉しくもありましたが、ちょとさびしくもありました。

中学生・高校生 親につきあってもらうのも一苦労

中学生、高校生の生活は、大忙しです。小学校より増える授業時間、活動時間が長い部活動、高校受験や大学受験に向けて塾・予備校通いと、家にいる時間がさらに短くなります。家で一緒に食事をする機会すら減っていきます。

家にいても、子どもはずっとスマホを握りしめていたり、ずっとワイヤレスイヤホンをつけていたりします。さらに第二次反抗期真っ只中、ママが話しかけても、何も返さないか、返しても上の空な返事。「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と声をかけても、子どもが無言で通り過ぎて、親が怒ることもあります。

▽わが家の場合 中学生・高校生

上の子が中学生になり、食事の時間が別になることが増えました。学校や塾の予定などを聞き出す機会がなくなったことと、わが子が自分の食べたお皿を洗わないことがあって、苦労しています。

一緒に出かけるのは、何か買って欲しいものがあるときだけ。帰省も旅行も、気が乗らない子どもを連れて行くのに一苦労。子どものスケジュールに親が合わせてばかりです。こうなると、ママがひとりになりたいというよりも、ママはずっとひとりぼっちです。「ママ、ママ」と子どもが背中を追っかけてきた頃が懐かしくなります。

子どもと一緒に住むのはいつまで?

高校を卒業したら、子どもが進学や就職で家を出てひとり暮らしするケースも多いです。毎日「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と声をかける機会すらなくなり、顔を合わせるのは盆暮れ正月の長期休暇だけかもしれません。

また少数ですが、中学校や高校から子どもが寮生活をする場合もあります。その一方で、進学先も職場も近いから家を出なかったり、結婚しても同居したり近所に住んだりすると、親元から遠く離れることがないかもしれません。

しかし、親子で暮らすのは18歳までということは、実は珍しくありません。ひとたび家を出たら、もう戻ってこないかも。小学校入学前の6歳から18歳までだと、子どもと一緒に住むのはあと12年間となります。12年もあるともいえますが、たった12年だけとも感じられるのではないでしょうか。

ママのひとり時間も、親子の時間も大切

子どもが愛おしくてしかたががないママでも、ひとり時間が欲しいのは当たり前のことです。家族の協力や一時保育などを利用して、ママがひとり時間を満喫してリフレッシュすれば、その後はママも子どもも家族も全員が楽しく過ごせるでしょう。

小学校入学後から高校卒業までの12年の間に、親子の時間の過ごし方は激変します。子どもが成長するにつれてママのひとり時間も増える半面、親子で一緒に過ごす時間が少なくなることにはさびしさもあります。

しかし、子どもが成長して自立する姿を見守ることは、さびしさ以上に嬉しさを私は感じます。友だちが増えたり、新しいコミュニティに参加したり、新たな挑戦をしたりするわが子をみると、私もワクワクします。

親子で密接に過ごすことができる期間は、実は限られています。子育てに忙しくて疲れた時は、親子で一緒に過ごしたり行動したりできるのは、あとどれぐらいかなと思いを馳せてみてはいかがでしょうか。毎日がんばるママの心にちょっとゆとりができて、今を大切に過ごすためのパワーが出てくるのではと思います。

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