子どもの頃に叶わなかった夢を自分の息子や娘が実現してくれる。親にとっては最大級にうれしい出来事に違いありません。5月のある日、小学生の息子さんをもつMT (TRUE COLORS Japan運営、C&F協会の人)さん(@Mocherin)は、思いがけずその喜びを味わうことになりました。
「夢がかなった!」と大喜びの下の子。
— MT(TRUE COLORS Japan運営、C&F協会の人) (@Mocherin) May 15, 2021
小学校の松の木の巨大松ぼっくりほしくて毎日観察してて、今日確保したそうです!
実はこれ私の小学生の頃からある松で当時から欲しかったので、私の夢も30数年ぶりに叶いました…
と彼に伝えたら「これは僕のだからお父さんは自分で夢叶えて」と言われた(笑) pic.twitter.com/FkVkzPwHEr
MT(TRUE COLORS Japan運営、C&F協会の人)さんが小学生の頃から欲しかったという巨大松ぼっくりを、息子さんが確保! 「お父さんの夢が30数年ぶりに叶った」と興奮気味に伝えるも、息子さんの返事は「これは僕のだからお父さんは自分で夢叶えて」という超クールなもの。この温度差に思わず頰が緩んでしまいました。
MT(TRUE COLORS Japan運営、C&F協会の人)さんに詳しくお話を聞きました。
──お父さんがこの巨大松ぼっくりを初めて知ったのはいつ頃だったのですか?
私が小学生で10歳前後だった頃ですね。今回彼が見つけたのと同じ場所の、同じ木の松ぼっくりです。多分「ダイオウマツ(ダイオウショウ)」という種類の松だと思われます。当時から大きな松ぼっくりは小学生に人気で、落ちてもすぐに誰かが持っていくのでなかなか手に入らなかった記憶があります。私も体育館の2階から取ろうとチャレンジしましたが、当時取ることはできませんでした。
──巨大松ぼっくりを確保された「下の子」さんはどのようなお子さんですか?
いきものや生物、自然が大好きな子です。また好奇心が旺盛で普段からとても質問が多い子です。彼の発言はとても面白く、この1年私のツイートで万越えの「いいね」がついたものは、ほぼ彼の発言です。
──過去の「下の子」さんのツイート、私も見かけて印象に残っていました。とても聡明で好奇心旺盛なお子さんなのですね。
下の子がお風呂に入ってる時にばかり「松ぼっくりは水につけるとなぜ閉じるの?」みたいに、やたらと色々質問してくるので「なんでお風呂の時に沢山きくの?」と聞いたら「お風呂だったらスマホの答えでなくて、お父さんの答えがきけて、わからなくても一緒にかんがえられるから」と言われた。
— MT(TRUE COLORS Japan運営、C&F協会の人) (@Mocherin) January 28, 2021
──この時も松ぼっくり(普通サイズ)が登場していたのですね。今回はどんなきっかけで、この巨大松ぼっくりを確保されたのでしょうか。
4月上旬、彼が2年生になった頃から、毎日例の木を眺めては「あの大きな松ぼっくり落ちてこないかなぁ……」と言っていました。松の木自体が小学校の体育館の高さほどで松ぼっくりもかなりの高さにあったため、棒で落としたりもできなくて、ただ眺めるしかなかったようです。そんな日が続き、5月中旬、ついに松ぼっくりが落ちてきたので拾うことができたのだそう。
──粘り強く観察された息子さんへの、松の木からご褒美のようにも思えますね。その日の息子さんの反応はいかがでしたか?
いつもお迎えに行くたびに、「あの松はお父さんの小学校の頃からあったけど、松ぼっくりはなかなか手に入らなくて欲しかったんだよね」という話をしていたんです。それで、先日お迎えにいったら「落ちたんだよ!!!」と、とてもうれしそうに報告してくれて、私自身もすごくうれしかったです。アメリカ留学中、大学のキャンパスにあの大きさの松ぼっくりはよく落ちていたのですが、その時は特に拾ったりしませんでした。「小学校のあの松ぼっくりが欲しかった」という夢なので、それを下の子が叶えてくれたという意味でもうれしかったです。
──「お父さんは自分で夢叶えて」と言われたときのお気持ちは?
もう40歳も超えているので、夢とは言いましたが、いまさら松ぼっくり自体を所有したいとは思わないため、彼の思うままに持っていてもらっています(笑)。
──松ぼっくりはその後、おうちでどのようにされているのですか?
「室内に置くと虫が湧く」と妻に言われて、今はお外で保管しています。機会があれば、煮沸して保存しようと思っています。
──保存のための煮沸も息子さんと一緒なら楽しめそうですね。これからも好奇心旺盛な息子さんの発言に注目させていただきます!
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MT(TRUE COLORS Japan運営、C&F協会の人)さんは、対人関係とコミュニケーションの講座「TRUE COLORS」というワークショップを主催・運営されています。興味のある方はサイトをチェックしてみてください。
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