何気ない日常風景、しかし物語が始まる予感! 夏の写真が「ほんとアニメにしか見えない」と話題

山本 明 山本 明

 抜けるような青空と入道雲、アスファルトの道に落ちる庭木の濃い影―。何の変哲もない夏の日の風景ですがしかし、ふしぎと心ざわめく写真です。「夏の写真がほんとアニメにしか見えない」という文言とともに投稿したのはフォトグラファーの7(@szna__)さん。

 まるで映画のオープニングのような物語の予感に満ちた雰囲気に「エモすぎて辛くなってきた」「子供の頃によく見た景色で、もう大人になってから見ることはあんまりできなくなってしまった」など、この写真が心の琴線に触れた人たちからのコメントが寄せられています。

 作品への反響に「実際に自分が好きだと感じる写真に反応を頂けるのはとても嬉しく思います」という7さんに撮影時の話を聞きました。

   ◇   ◇

――夏の原風景を見るかのような作品です。

 まず初めに申し上げますが、この写真は過去に撮ったものの再現像です。撮る前、外に出ていて、いい感じの雲が出ていたのでカメラを持ち散歩しました。撮った瞬間にアニメのようだなと感じたのではなく、ただ雲と住宅街を絡めた普通の夏の写真を、と思って撮った写真です。さらーっと散歩して撮った写真なのであまり良いのが取れた!って感じではなかったのですが、現像していくうちに自分の好きな写真に変わっていきました。

――だんだん好きな写真に変化していったんですね。撮影時に使用した機材、時間帯、撮影方法なども教えていただけますか。

 撮影した機材はカメラはNikonD7500、レンズは高倍率レンズのSIGMA18-300で普通のレンズです。時間帯は9月9日の16時頃(写真の情報より)になります。

 撮影の方法としては全体にピントが合うように絞り値を11にしました。絞り優先なのでその他はカメラに任せたって感じです。

――以前SNSで注目されたスカイツリーと三日月の作品もそうですが、御作は風景の背後に物語の存在を感じます。写真を撮るうえで大事にしていることは何でしょう?

 前回の(スカイツリーと三日月の写真)は計算して撮った写真でしたが、今回はふらっと撮った写真です。とにかく自分の「好き」を表現しています…撮っていて、現像していて、「好きだな」「いいな」という写真を意識しています。今後も自分も好きな、素敵な写真を発信していければ、と思っています。

   ◇   ◇

 自分の感覚を信じ、自身の好む瞬間をカメラにおさめていく、7さんの作品をいくつかご紹介します。今後もぜひ、独自の感性で切り取った美しい世界を、わたしたちに見せて欲しいですね。

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