ブルーライトカットに眼精疲労軽減効果は無く、むしろ悪影響…。
4月14日に公益社団法人日本眼科医会から発表された「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは埼玉県行田市の老舗メガネ店「サカタメガネ」代表のよしひこさん(@sakata_yoshi)の一連の投稿。
目にいいという触れ込みで普及してきたブルーライトカットが「悪影響」とはいったいどういうことなのか?よしひこさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「よしひこ様のブルーライトカット眼鏡の事で論争が起こり色々な方にこの問題を知っていただけたのは眼科医としても良いことだと思っております。提示されたメリットに関して(体内時計やコントラストの件)はまだエビデンスが出てきていないのでそうとは言い切れないかなと思います」
「はえー。。自分ブルーライトの眼鏡なのにそう言われると悲しくなるなー 。。パソコンよく眺めるからって買ったのになぁ、、、なんか騙された気分本当のところどうなんだろう」
「明確な効果を自身が感じるか?有用性を自身で感じ必要とするか?ですね。感じない場合、「色調の変化」「明るさの低下」などデメリットしか残りません。「効果があります」ではない。「効果を感じますか?」なの。で、メチャメチャ効く人もいるのも事実なのです。」
など数々のコメントが寄せられている。
中将タカノリ(以下「中将」):日本眼科医会の発表をお知りになった際のご感想をお聞かせください。
よしひこ:少し前から海外の発表などで知ってはいたので、ついに日本でも発表されたか、という感じです。
中将:ブルーライトカット商品は他にくらべ人気が高いのでしょうか?
よしひこ:ブルーライトカットメガネ下さい、と来店される方は多くはないですが、検査後にオプションで「ブルーライトって入れた方がいいですか?」と聞かれることは多いです。
中将:消費者側はブルーライトカット商品についてどのような認識を持つのが適当だと思われますか?
よしひこ:お子さんについては、積極的にブルーライトカットにする必要はなくなりました。小児のブルーライトカットによる悪影響も報告されています。
大人については、今は全く効果がないとも、全員に効果があるとも言えない状況だと思います。ただお客様を対応している実際のお声として、長時間液晶を見るのが楽になった、まぶしさやちらつきが減った、という声は聞きます。同時に何も効果を感じない方もいらっしゃいます。長時間や夜間まで液晶を見る仕事であったり、まぶしさがあるがカラーレンズは合わない方には有効だと思いますので、実際にメガネ屋でサンプルを試して自分が効果を感じるかどうか試すことが大切かなと思います。
中将:今回の反響へのご感想をお聞かせください。
よしひこ:当店でも実際にブルーライトカットは販売しておりますので、過去に買った方が間違った買い物をしたのかという問い合わせを頂きましたが、実際に試して効果があった方のみに販売しておりますので、買ったものが使えなくなるようなことはないかなと思います。ただし、ブルーライトカットのメリットやデメリットもあるので、正しく情報を伝えたうえでユーザーが選べるようにしていきたいです。
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▽よしひこさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/sakata_yoshi
「サカタメガネ」公式サイト:https://sakataglasses.com/
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「ブルーライトに関しては病気やら視力やらに絡めるからおかしくなるわけで、元々の機能であるコントラストアップ効果やちらつき抑制などを広めていきたい」というよしひこさん。
また「ブルーライトカットも良いですが、実は眼精疲労には目の“ピントの距離”が大切です。5m先にピントを合わせたメガネで60cmのパソコンを見続けるから負担になる。今のメガネの上からかけるクリップオンタイプのピント調節レンズも販売しておりますので、こちらも検討されてみてください」ということだった。
ブルーライトカットのメガネを使用中、もしくは使用を検討されている方は、ぜひよしひこさんや日本眼科医会の発信をチェックしていただきたい。