どんな悲しい物語も、ややこしい時事問題も、この栞があれば一発解決!
子供たちに大人気のシリーズ「かいけつゾロリ」Twitter公式アカウント(@zororizz)が突如、「ゾロリたちが物語を勝手に終わらせる」というありがたい栞を発表しました。読みかけのページに挟むと…なんということでしょう。「その時、とつじょゾロリたちがらんにゅうし、おならでぜんぶかいけつしてくれちゃいました。物語はこれでおしまいです。めでたし、めでたし。」ブバーン!!
「面白すぎる」「この適当さが最高」「つらくなったらゾロリたちに助けてもらおう」と大反響を巻き起こし、アニメ版でゾロリ役を務める声優の山寺宏一さんが「ゾロリがまたバズってるぜ」と反応したこの栞について、担当者に聞きました。
「かいけつゾロリ」とは
「かいけつゾロリ」シリーズは原ゆたかさんが絵と文を手掛ける、ポプラ社から刊行されている児童書で、キツネのゾロリと双子のイノシシ、イシシとノシシが繰り広げる大冒険物語。1987年の第1作「かいけつゾロリのドラゴンたいじ」以降、年2冊のペースで刊行を続けており、TVアニメ化や映画化もされています。最新刊は2020年12月に発売されたシリーズ68作目(!)となる「かいけつゾロリ きょうふのエイリアン」です。
読者がイメージするゾロリの世界観を栞に
――破壊力のある栞です。販売はしていませんが、画像をプリントして切り抜けば誰でも使えるようになっているんですね。どういう経緯でこれを作ることに?
「以前どなたかがされていた『本の途中で入るCM風の栞』をゾロリっぽくやったらどうなるかな、とアレンジする形で工作しました。普段からゾロリの反応やリアクションをエゴサーチしている中で、『ゾロリたちってなんでもおならで解決するよね』『ゾロリがおならで全部解決してくれないかな~』というような声をよく目にしていたので、それを栞という形で表現してみた、という経緯です」
「Twitterの中で常に意識しているゾロリの持ち味『メタ要素』を出していきたいと思っているので、ひとつの『らしさ』をうまく表現できたかなと思います」
――4月12日現在、リツイート6万、いいね27.8万と大変な反響を呼んでいます。
「そもそもの認知度もそうですし、広くみなさんにゾロリの世界観が伝わっていることをいち関係者として誇りに思います。長年子どもたちを楽しませてきた原ゆたか先生の功績、凄さも改めて感じました」
いつもの読書がちょっと楽しく
――どういうシーンで使うと効果的だと思いますか?
「いつどんな形で使っていただいても自由だと思いますが、読書自体がいつもよりちょっと楽しくなる、久しぶりに本を読んでみようかなと思う、そんな小さなきっかけになるようなことがあれば一番嬉しいです」
――今後の展開についてはいかがでしょう。
「喜んでいただけるなら、これからも色々な企画をお届けできればと思っています。ゾロリはこの4月からTVアニメも始まっています(「もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ」第2シリーズはNHK Eテレにて毎週金曜日午後6時55分から放送中)」
「原作のシリーズもまだ続いています。最新刊『かいけつゾロリ きょうふのエイリアン』(作・絵/原ゆたか)もハラハラドキドキ、抱腹絶倒ですのでぜひ読ん…」
その時、とつじょゾロリたちがらんにゅうし、おならでぜんぶかいけつしてくれちゃいました。物語はこれでおしまいです。めでたし、めでたし。