「最愛のモコ。無事に21歳を迎えることができました
人間で言うと100歳。
百寿のお祝いしました
こんなに長くそばにいてくれてありがとうね。愛してる」
4月1日、“百寿”を迎えて桃色のちゃんちゃんこを着るサビ猫モコちゃんの投稿写真にたくさんのお祝いコメントが寄せられ、Twitterで大きな話題になりました。こちらの23万超のいいねがついた投稿は、花びらのようにヒラヒラした猫用の「ザビエル首輪」製作者として有名なインスタグラマーのmaiさん(@maihimemoco)のツイート。飼い猫のモコちゃんが20歳を超えたことに喜びもひとしおというmaiさんに、モコちゃんとの出会いからこれまで歩んできたモコちゃんとの生活などについてお話を伺いました。
モコちゃん、4月で21歳 手作りの桃色ちゃんちゃんこでお祝い
――21歳を迎えたモコちゃんのツイートにたくさんのお祝いのコメントが寄せられましたね。
maiさん:「インスタ、Twitter合わせたら2千件くらいのお祝いコメントいただきました。優しいお言葉ばかりで、うれしいです。あらためて大勢の方に愛されている21歳のモコを誇りに思いました」
――モコちゃんの“百寿”のお祝いをされたそうですが、桃色のちゃんちゃんこは手作りですか?
maiさん:「はい。昨年は20歳のお祝いで振袖を作り、今年は人間で言うと100歳ということで、百寿のお祝い用に桃色のちゃんちゃんこを作りました。座布団とお帽子も含め、私の母が作ってくれたんです。お祝いしているときのモコは、目をランランとさせてうれしそうでした。私がうれしそうにしていたからなのかもしれません」
出会いは20年半前…バイト先の道ばたで保護
――モコちゃんとの出会いは?
maiさん:「20年半前の2000年9月に出会いました。当時学生だった私のバイト先のバーの前の道を歩いていたモコを発見。『危ないよ!』と声をかけて店に入ったのですが、ガラス扉の前でずーっと私を見ていて。見かねたマスターが『危ないからトイレに保護しておいていいよ』って言ってくれて。バイトが終わってから自宅に連れ帰りました。
そのときは実家暮らしだったので、既に犬2匹猫1匹飼っていました。なので、モコの里親さんを探そうと考えていたんです」
――保護した当時は、里親探しをしようと思っていたんですね。お誕生日は「4月1日」とのことですが、保護した猫ちゃんなのになぜ?
maiさん:「動物病院で診てもらった際には『生後半年以上は経っている』と言われ、逆算すると実は3月生まれ。ただ、少しでも若い方が里親さんも決まるかなと思って、4月1日にしました。実際はもう少し年を取っています。
保護したころのモコは歯周病がひどく、とにかく口が臭かったのです。口が痛いのかご飯もあまり食べられず、ガリガリでした」
――そんなガリガリだったモコちゃんが“百寿”を迎えられたのはとても感慨深いですよね。
maiさん:「出会ったときはぼろぼろだったので…こんなに長生きしてくれるなんて夢にも思っていなかったです。こんなに長く私のそばにいてくれて感謝と感動です」
モコちゃんの長生きの秘訣は?
――モコちゃんが11歳とのとき、モコちゃんのことを中心に考えて家を建てたそうですが。
maiさん:「そうです。建てる前は、トレイを2つ置いても臭いがこもると、お布団におしっこをしてしまったりしていました。なので、臭いがこもらないように換気扇と小窓を付けた猫トイレ部屋を作ったところ、この10年間、粗相はありません。
このほか、日向ぼっこしやすい出窓をつけたり、3階へ行く階段で遊んだりくつろげるように特注で作ってもらいました」
――快適なおうちで過ごされているモコちゃん。長生きの秘訣やmaiさんがモコちゃんのために気を付けていることなどを教えてください。
maiさん:「モコは13歳から腎臓の数値が悪いので、朝晩お薬飲んでいます。朝は乳酸菌を混ぜたフード。でも、基本的に療法食じゃなきゃダメとかにせず、食べてくれるものなら何でもオッケーにしています。そして、何よりストレスフリーに暮らせるようにサポートしています。要求されたことはこたえていますね」
――最近のモコちゃんのご様子はいかがですか?
maiさん:「定期的に血液検査しています。腎臓の数値は相変わらず良くはないですが、8年間キープできています。すごいと思います。階段も登れるし、保護した子猫が来ると鬼ごっこもします。ただ、耳は聴こえていません。歯もほぼありません。でも、元気です!」
――元気が一番ですね。モコちゃんの性格や好きな食べ物などを教えてください。
maiさん:「性格は人見知り、猫見知りもなく、穏やかな子です。出会ったときから私にべったりです。食べ物はお刺身が好きです。めったにあげませんが、あげると目の色変わります(笑)。それと、ブラッシングと私のマッサージ、日向ぼっこが大好きです」
モコ・コト・チコの元保護猫は仲良し“3姉妹”
――モコちゃん以外にも2匹の元保護猫ちゃんがいらっしゃるそうですが。
maiさん:「もうすぐ8歳の白猫コトと1歳のシャム三毛猫チコです。コトは、廃墟の庭にいたところを私の友人が保護してくれた子です。とても頭が良くて、空気を読む子。保護した子猫に優しいです。
チコは預かりさんの募集をしていた子です。外にいて危険なのですぐにうちに連れてきてもらいました。とにかく、人見知り猫見知りが皆無で、面白い子。私を笑わせるために来てくれたの?っていうくらいおかしな行動をとります。チコも子猫にとっても優しいです」
――モコちゃん、コトちゃん、チコちゃんの“3姉妹”とのこと。仲良しさんだそうですね。
maiさん:「コトもチコもモコにはかなわないと分かっている気がします。チコはモコちゃん子です。よくくっついて寝ています。コトもうちに来たときからずっといるモコには一目置いていて、頭をなめてあげてりしてくれます。“3人”はとても優しい関係でありがたいです。モコもコトもチコも、私にとって大切な宝物。この子たちといると、私は自分らしくいられます」
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maiさんは、元保護猫のモコちゃん、コトちゃん、チコちゃんの“3姉妹”と里親募集を予定している3匹の三兄妹子猫ちゃんたちと暮らしています。6年ほど前から猫ちゃんの保護活動を始め、これまで100匹以上の猫ちゃんを保護。保護費のために 「ザビエル首輪」を発案、製作活動をしているそうです。これからも猫ちゃんたちを末永く愛してくださいね。
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