河原で保護された子猫、大人になっても両手にのるサイズ あまりにもか弱いので、ついつい甘やかしてしまう

渡辺 陽 渡辺 陽

太田プティちゃん(メス・3歳)は、河原の草むらにいたところをボランティアが保護した。里親を募集しても、特に病気など思い当たる節があったわけではないが、なかなか縁がなかった。かつてこのボランティアから猫のマルちゃんを譲渡してもらった太田さんは、インスタグラムでプティちゃんを見て以来、なんとなく気にかけていた。

なかなか里親が決まらない

2017年8月31日、静岡県で猫の保護活動していたボランティアが、河原の近くの草むらで生まれて間もないい子猫たちを見つけた。生後2週間くらいだった。1匹の女の子は生きていたが、他の兄弟はすでに亡くなっていた。保護された女の子は、ミルクボランティアのもとで育てられた。

子猫は無事成長し、ボランティアの家で、他の猫たちに混じって元気に遊んでいた。インスタグラムで里親を募集したが、なかなか里親が見つからなかった。

静岡県に住む太田さんは、河原で子猫を保護したボランティアから初代の猫、マルちゃんを譲り受けた。その縁でインスタグラム投稿を見ていたのが、「母猫もいない、兄弟もいない、ひとりぼっちのこの子は、この先幸せなおうちに行けるのかしら」となんとなく気になっていた。1週間後、ボランティアに連絡して、子猫の状況を確認。家族みんなで会いに行った。

手のひらサイズの子猫

9月、子猫に会いに行くと、中学生の息子の手のひらに乗るくらいの大きさで、手のひらに乗ったまますやすや寝てしまった。「あまりにも可愛いくて、思い切ってマルのためにも2匹目をと思い、お迎えすることにしました。私たちに縁があったのだと思います」

9月30日、太田さんは子猫を引き取った。体も小さく、可愛らしかったので、小さいという意味のフランス語から「プティちゃん」と名付けた。

食べてもなかなか太らず、いつまでも子猫のような猫プティちゃん。3歳になっても体重は3kgに届かない。

心配のあまり、つい甘やかしてしまう

プティちゃんは太田家で暮らす年下の3匹の猫よりも小さく、つい太田さんや家族もいろいろ心配してしまう。
「少しメンタルの弱い子で、精神的な病気になったこともあります。先住猫のマルとの関係や家族の環境の変化などで、毛をむしったり皮膚を噛んだりするので、投薬治療をずっと続けてきました」

太田さんは、後に2匹の保護猫を迎えたが、今はそれなりにうまくやっているという。
「今は薬を飲んでいませんが、ストレスがかからないように、注意しています。心配なので私自身が少しプティを特別扱いしてしまいます。甘えん坊さんなので余計にかわいいのかもしれません」

プティちゃんは、毎晩必ず太田さんの腕まくらで眠り、朝、太田さんが起きると一緒に起きるので、太田さんは一層愛おしさが募るのだという。

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