スーパーのお刺身が激うまになっちゃう「ピチット」ってなに?…「本気で便利です」生ハムや燻製もつくれる!

太田 浩子 太田 浩子

「これがあればスーパーで買った刺身がお店みたいな激うま刺身になっちゃう?!ならちょっとぐらい高くても買い続ける」

という「魔女っこれい(@majyokkorei)」さんのツイートに5.1万いいねがつき話題になりました。使ったのは「ピチット浸透圧脱水シート」という生臭みを取り、うまみを濃縮する脱水シートです。

 魔女っこれいさんは、スーパーで購入した切り身のお刺身をピチットにはさんだ画像を紹介。ご飯を炊いている間(20分~1時間)冷蔵庫で寝かせたところ「刺身の臭みが苦手なのだけどこれを使ったら想像以上に臭みを取り除いてくれた。段違いって言っていい」と驚き「結論 買い続ける」としています。

 このツイートにすでにピチットを使っている人からは「カワハギの肝もピチットシート使うと最高です!」「これ店で使ってるんだけど鯛とかを塩少し当てて生ハム仕立てにしたり、水っぽい身質の魚とかも水っぽさなくしてくれるからちょっと高いけど重宝してる!」「自家製パンチェッタ作った時に使いました!!面白いくらい水分が抜けて、開発した人すごいって思いました」「割と本気で便利なんですけど、お値段が結構するんですよねぇぇ」「お肉も美味しい!スーパーのステーキ肉も美味しくなるよ」「これいいですよね。燻製やビーフジャーキー作るのに便利で愛用してます あとスル天のためのスルメ一夜干しもどき作るのに最高です!」と聞いているだけでお酒が飲みたくなっちゃうような使い道がずらり。もちろん知らなかった人からは「こんな魔法みたいな製品あるなんて知らなかった……」「試すしかない」とコメントが集まりました。

 筆者も知らなかったので、試してみたいとネットで購入。スーパーで買ったさくのお刺身をはさんで約1時間。比較用に冷蔵庫にラップをして入れておいた1切れと、何もつけずに食べ比べてみました。なんと!本当に違います。臭みがなくなって身がしまった感じ。軽く昆布じめにしたような旨みも増しています。サバの一夜干しも作ってみましたが、こちらもしっとりしながらギュッとうまみが凝縮していて、皮はパリパリに焼き上がりました。気をよくして、現在はパンチェッタに挑戦しています。

ピチットを販売するオカモトの広報担当者さんに聞きました。

──ピチットはどんな経緯で生まれたのですか?

 食品を脱水する方法は、古くからある塩出しなどが代表的ですが、オムツなどに使われている吸水性ポリマーを使った脱水シートなどがありました。食品に直接触れるものなので、食品由来のもので脱水シートが出来ないかということで海草を原料としたピチットが1986年に生まれました。

──シートの効果に驚きました! ほかのメーカーさんでも吸水シートはありますね。

 ピチットは脱水シートですので、吸水シートとは仕組みが異なります。

 「脱水シート」のピチットは、特殊なフィルムを使った浸透圧効果により、水分や臭みを食材の中から吸い出して、旨みを食材に残すシートです。あてがう時間や、ピチットの種類によって、自家製パンチェッタ作りや一夜干しなどを冷蔵庫内で作ることができます。工夫次第でさまざまなレシピに活躍します。

 「吸水シート」は、肉や魚から出てくるドリップを吸い取るシートやフィルムの総称です。

──なるほど、そんな違いがあるんですね。SNSで話題になりました。

 最近は釣具屋さんや一部のスーパーなどでもお取り扱いただくようになりました。ご家庭でお使いいただいて、「おいしい!」という食卓での笑顔を想像するととても嬉しく思います。今まで業務用としてご利用いただくことが多かったのですが、ご家庭でもピチットを使って、簡単な新レシピを発見していただくなど、楽しんでいただきたいと思います。

■ピチットオフィシャルサイト|ピチットの不思議 https://pichit.info/

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