三毛猫のみかんちゃんは、コストコの外にあるフードコートに住み着いていた。お客さんからもらうピザなどを食べてなんとか生き延びていたが、やせ細っていた。可愛い三毛の丸顔だが、保護当時は人間に警戒心むき出し、写真にも“ツン”オーラが漂っていた。みかんちゃんをお迎えしたKさんにその後の様子を聞いた。
コストコの屋外フードコートに居ついた猫
――みかんちゃん(メス・3歳)はどんなところにいたのですか。
Kさん 「みかんは、コストコの外のフードコートに住み着いていた野良猫で、お客さんからピザなど、あまり体に良くないものをもらっていたようです。お店の人も食品を扱うので困っていたそうです。2017年の夏、話を聞いたボランティアさんが保護に行ったのですが、子猫だと思っていたら小柄な成猫でした。推定2歳。捕獲機で捕獲し、病院で避妊手術をしたと聞きました」
可愛いけど生意気そう、ギャップにひとめぼれ
――なぜ猫を飼おうと思ったのですか。
Kさん 「子供が一人っ子なのでペットがいたら楽しくなるのではないかとずっと思っていました。特にいつからと決めることもなく、出会いがあればと思っていました。子供も私も犬も猫も好きですが、どちらかというと猫派。インスタグラムで保護猫という存在を知り、飼うなら我が家も保護猫を迎えたいと思うようになりました。もしも保護猫のことを知らないままだったら、きっとペットショップに買いに行っていたと思います。保護主さんのインスタグラムにみかんが登場した時、ものすごくタイプで魅力的な子だと思い、まだ里親を募集していなかったのですが、問い合わせしました」
――どんなところが魅力的だったのですか。
Kさん 「丸顔で可愛い顔なのに生意気な感じもするところが三毛猫らしくて魅力的だと思いました」
ツン強めのデレが猫好きにはたまらない
――みかんちゃんは家に来る前と後で変わりましたか。
Kさん 「うちに来る前は保護主さんのインスタで様子を見ていたのですが、保護当時は人間を警戒して、触ろうとすると猫パンチを食らわし、怖がったり怒ったりしていました。だんだんミケジョらしい"ツン"強めのツンデレへと変わっていきました。家に迎えてからもその性格は変わりませんが、日に日に人間に甘えることが増えたと思います。今では添い寝したり膝で眠ったりすることもあります」
――ツンの子ってどんなふうに甘えるんですか。
Kさん 「猫らしい気分屋のツンデレですが、数時間家を空けて帰宅するとドアの前で待っています。室内に置いているペットカメラで確認したら、寝ていても駐車場に車を入れていると私の帰宅を察知し、移動していました」
みかんちゃんがいない生活は考えられない
――みかんちゃんを迎えて生活に変化はありましたか。
Kさん 「初めて猫を飼ったので、迎え入れる前に保護主さんからアドバイスをいただいたり、本を買って家族で勉強したりしました。飼い始めてからはペットというより大切な家族の一員として接しています。子供はよりいっそう猫が好きになり、気付けば身の回りは猫グッズばかり、学校で作る作品のモチーフはいつも猫です。家族として日々一緒に過ごすことが当たり前になっていて、みかんがいない生活は考えられません」