おつとめ品で買ってきた栗ガニを茹でようとしたら冷蔵庫内で蘇生してパック引きちぎって出てきた…
なんとも生命力あふれるカニがSNS上で大きな注目を集めている。このカニをダイナミックな動画とともに紹介したのは釣りや料理がご趣味という三室竜士(@mimuro_knight)さん。
ビニール袋に入れていたから逃走までは避けられたものの、パックを飛び出し元気よくハサミを打ち振り上げるカニ…そのショッキングな光景にSNSユーザー達からは
「蟹)貧弱貧弱ぅぅ!こんな物で縛れると思ったか間抜けがぁぁ!」
「脱皮するまで飼いましょう!脱皮したら蒸し焼きにしましょう!殻まで美味しく食べられます!」
「松葉ガニに悩んでるうちに真剣白刃取りされた事あります。マッハで氷で仮眠してもらいました」
など数々のコメントが寄せられている。
このカニについて三室さんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):このカニはどちらで買われたのでしょうか?
三室:2月21日15時ごろ、愛知県安城市のアピタ安城南店で購入しました。買う時に軽くパックを振ってみましたが反応が無く、足も綺麗にたたまれていたので死んでいると思っていたのですが…。
中将:おつとめ品ですもんね…しかしそれがまさかの蘇生を果たしたと…!
三室:はい、翌日、晩ご飯作ろうと冷蔵庫を開るとカニがパックを破って動いてるのに気付きました。冷蔵庫には25時間ほど入れていたので、まさか生き返ってるとは思いませんでした。
中将:カニはその後どうされたんでしょうか?
三室:動画を撮影した後は塩茹でして食べました。ミソは少なめでしたが美味しかったです。
中将:蘇生してみたものの、残り僅かな命でしたね…。今回の反響へのご感想をお聞かせください。
三室:いつもの投稿ならフォロワーさんから10いいねを貰う程度なのに、今回は何でこんな大事になってるのか良く解りません(汗)。
◇ ◇
この出来事についてアピタ安城南店の鮮魚担当の方にもお話をうかがってみた。
中将:今回のようにカニが蘇生するという現象はよくあるんでしょうか?
担当者:私が鮮魚を担当して7、8年になりますが、甲殻類はたまにそういうことがありますね。一見死んでいるように見えても、今回の動画のようになにかのはずみで蘇生する様子は売り場でも見かけます。
中将:甲殻類を扱う上でこだわられていることはありますか?
担当者:普段から市場の方と密にコミュニケーションを取って、活きのいい、生きた状態のものを入荷してるんですよ。パックに詰めた後も呼吸が出来るようにあえて穴を開けておき、なるべく生きた状態のままお客様に買っていただけるようにしています。
『アピタ安城南店』概要
所在地:愛知県安城市桜井町貝戸尻60番地
ホームページ:https://www.uny.co.jp/shop/single.php?shop_id=99999164
◇ ◇
三室さんを驚かせたのはアピタ安城南店の鮮魚担当の方の努力の結果だったようだ。なおこれからの季節はカツオ、サワラや貝類が美味しくなってくるという。お近くにお住まいの方はぜひアピタ安城南店を訪れ、新鮮な春の味覚を味わっていただきたい。