天然とんこつラーメン専門店「一蘭」が2月15日、満を持してカップ麺を発売する。研究・開発には以前から着手していたが、「クオリティにこだわりすぎた」あまり、いつの間にやら20年以上が経過。価格は490円(税込み)で、しかも具材は一切なしという潔さ。広報担当者は「お待たせいたしました。麺、スープ、秘伝のたれ、全て妥協せずに完成させた自信の商品です。ご家庭で一蘭の味をお楽しみください」と胸を張る。
品名は「一蘭とんこつ」。店の味を再現するのではなく、あくまでも「一蘭にしかできないカップ麺の味」を追求したという。一蘭の公式Twitterなどでは1月から「ついにアレが出ます」と大々的に“匂わせ”が展開されており、界隈をざわつかせていた。
特注のノンフライ麺は、太さや小麦の配合、加水率などの微調整を重ね、生麺のような食感に。とんこつの旨みを最大限引き出しつつ臭みを抑えたというスープは、粉末と液体の2種類を合わせ、奥行きのある風味とまろやかな口当たりを実現した。一蘭おなじみの「赤い秘伝のたれ」は、カップ麺用に特別調合している。
試行錯誤の末、“強すぎる”こだわりを反映した商品化にとうとう成功。2月15日から一蘭の店舗と公式通販で取り扱いが始まるほか、一部コンビニや小売店でも販売する予定。
ちなみに実店舗で行われた事前のプレス向け試食会では、カップ麺であることを伏せて丼で提供され、店で調理された新メニューのラーメンだと思い込んでいた筆者は「うまい!うまい!うまい!」と喜んで完食。後で「実はカップ麺でした」と種明かしされても、すぐには信じることができなかった。…なんなら今もちょっと疑っている。ぜひお試しあれ。