硫黄島の石を記念に持って帰ると原因不明の高熱に悩まされる…。自衛隊関係者の間に伝わるジンクスがSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは元自衛官のぱやぱやさん(@paya_paya_kun)の「防大研修で硫黄島に行くときは"絶対に石を拾って帰るな"と注意事項を受ける。理由は硫黄島の石を記念に持って変えると原因不明の高熱に悩まされるジンクスがあるため。」という投稿。
硫黄島と言えば日米両軍あわせて約25000人もの人が亡くなった太平洋戦争の激戦地。なにかしらの心霊現象があってもおかしくないと思う人が多いのか、ぱやぱやさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは「硫黄島の宿舎に水の入ったコップを夜置いておくと、朝起きる頃にはコップが空になっているという話を聞いたことがあります。」「空自の輸送機パイロットの話し。硫黄島に物資を運んだ帰り。離陸しようとすると、空荷のはずなのに機体が重い重い。どうにか高度を取って飛行していると、聞こえるらしい。貨物室から大勢の声が。"帰れるな""ああ、やっとだ""家族に会える"」「似たようなもので、宮島の厳島神社も源氏流れの人が行くと後日体調を崩すというのもありますね」など数々のコメントが寄せられている。
このジンクスについてぱやぱやさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):硫黄島の石についての注意はどのようなシチュエーション、雰囲気の中で受けるのでしょうか?
ぱやぱや:硫黄島出発前の事前研修で説明を受けます。冗談でもなく、通常の注意事項のように通達されます。
中将:真剣な雰囲気の中で伝えられるわけですね…。注意を聞いた時のご感想をお聞かせください。
ぱやぱや:防大では有名な話でしたが本当に注意事項で言われるとは思っていませんでした。
中将:ぱやぱやさんが実際に硫黄島に行かれた際の印象についてお聞かせください。
ぱやぱや:日本本土から遠く離れたガレ場ばかりの小さな島で、気候も熱帯なので日本という気がまったくしませんでした。植物もあまり生えておらず、水源もない島なので旧日本軍の方たちが水を飲めない苦しさは想像を絶していたと思います。
中将:ご投稿に対し、硫黄島にまつわる怖い話や体験談が多数寄せられていますが、反響へのご感想をお聞かせください
ぱやぱや:もともと私はオカルトを信じるタイプではなく、今回についてふと思い出してツイートをしたのですが、ここまで反響があると思っていませんでした。
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ぱやぱやさんはTwitterのアカウントで、今回ご紹介したジンクス以外にもさまざまな自衛隊時代の思い出をつづっている。自衛隊について興味がある方はぜひチェックしていただきたい。