「鬼滅の刃」「麒麟がくる」「M-1」まで総動員してPR、「岡山発見かるた」に応募が殺到!?

山本 智行 山本 智行

 岡山県が県内の多彩な魅力を伝える「岡山発見かるた」の制作に向けた読み札を公募し、話題になっている。コロナ禍での閉塞感を少しでも和らげ、終息後の誘客が狙い。PR動画には人気アニメ「鬼滅の刃」の鱗滝左近次を担当した声優で岡山出身の大塚芳忠さんも登場している。応募の受け付けは25日まで。急ぐんじゃ!

 「晴れの国」岡山では県内の様々な魅力を発信する、その名も「岡山発見かるた」を制作する。そこで、8日から読み札の募集をかけたところ、予想以上の反響を読んでいるという。もちろん、応募は岡山県人に限らず、岡山に思い入れがある人なら全国だれでもOKだ。

 県庁内で、この企画が動き始めたのは昨年の夏ごろ。コロナ禍がまん延する中、なにか楽しいことはできないかと考え、浮かび上がって来たという。なぜ、昔ながらのかるたを思いついたのだろうか。

 県公聴広報課は「感染拡大の中、どういう形なら影響を受けずに、参加していただけるかを考えた結果です。かるたなら、お子さまからご高齢の方まで手軽に楽しめるのではと思いました。それにかるたには温かみが感じられますし、こんな時期だからこそ、岡山の魅力を再発見していただければ」と話す。

 岡山県はほぼ四角形の形をしており、正直なところ、県北東部の津山市で生まれ育った筆者は、南西部方面の地理が苦手。「笠岡はカブトガニが有名だったが、いまもカブトガニはいるのだろうか」とか「浅口市は昔はなかったけれど、確か天文台がある」ぐらいの知識しかない。そんな人は結構いるだろうし、その逆もまたしかり。コロナ禍が終息したら知らない岡山を旅したいものだ。

 そんなことはさておき、かるたの読み札の公募がなぜ、ここまで話題になっているかというと岡山の”切り札”を動員しているのが大きい。特設の専用サイトでは、あの人気アニメ「鬼滅の刃」で主人公の師匠、鱗滝左近次役を担当した声優の大塚芳忠さんが登場。あの声で「いまだからこそ、みんなでつくるんじゃ」と呼び掛けている。

 さらに、特別賞には書家の中塚翠涛さんに「世界にひとつだけの手書き読み札」を揮ごうしてもらえる特典付き。中塚さんと言えば、ご存じNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の題字を書いた張本人だ。加えて「M-1グランプリ」でも活躍したお笑いコンビ「東京ホテイソン」のたける、ティーンエイジャーに支持されるモデルの近藤千尋が”岡山愛”をひねり出した作品を紹介するなど、いまが旬な岡山県人がPRにひと役買っているからだ。

 読み札は「あ」から「わ」までの44文字から1文字を選び、県内の名所や特産品、方言などを盛り込み、10~25文字を目安にしてほしいとのこと。「すぐ近くにある岡山、あるいは、遠くにあっても自分の思い出の中にある岡山の魅力に気づき、慈しみながら、みなさんの言葉で読み札にしてください。それと大塚さんの声、ぜひ聞いてください」と県公聴広報課は思いを込めた。

 応募の受け付けは1月25日まで。結果は3月下旬に発表される。

◇応募方法

 【ツイッター】岡山県公聴広報課の公式アカウント(@okayama_kocho)をフォローして、読み札をツイート
 【応募フォーム(岡山県電子申請サービス)】 Webサイト上の応募フォームに必要事項を記入の上、送信
 【ハガキ】 必要事項を記入の上、〒700-8570 岡山県公聴広報課「岡山発見かるた」読み札募集係まで

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