家庭ゴミ持ち込み減らず駅のゴミ箱撤去へ…不法投棄を防ぐ善後策はなかったのか

ハイヒール・リンゴのつぶやき

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 大阪と京都を結ぶ京阪電鉄が、家庭ゴミの持ち込み問題を受けて駅構内のゴミ箱を撤去する-というニュースがありました。

 枚方市出身で、2017年からは枚方市PR大使も務めさせて頂いていることもあり、京阪電鉄の“愛用者”の私にとって、これはかなりショックな事態。新聞やコンビニで買ったコーヒー、ちょっとした紙ゴミなどを捨てるのに、駅のゴミ箱はすごく重宝していて、何ならよく使う駅のゴミ箱の位置は全て把握しているほど。

 しかも記事を読むと、持ち込まれた家庭ゴミの中にはフライパンや段ボールもあったそうで、これはもう、どういう神経をしているのか本当に意味が分からない。家から駅に行くまでに使ったり食べたりしたものならともかく、わざわざフライパンを持ってきて駅で捨てるって。もう日本人の性善説は棄てなければならない時に来ているのかと悲しくなります。

 ただ一方で、外国人で、来日間もなく日本語が不自由だったり一人暮らしだったりすると、日本のゴミの捨て方に慣れず戸惑う人も少なくないそうです。多言語で書かれたポスターを作っている自治体もありますが、ゴミの分け方って市町村ごとに違い、指定袋がある所もあって、日本人でも覚えるのが大変なくらい。私もフライパンを捨てようとして調べたら「30cm以下なら一般ゴミとして扱う」との記載が。でも柄を含むか含まないか?で悩み、結局、柄を万能のこぎりで切って捨てました。

 他にも、物干し竿はどれだけ長くても100~200円で捨てられるのに、100均で買ったアサガオの支柱は400円と言われてビックリ。生活必需品かが基準だそうですが、でもこの支柱も短く切断して出せば一般ゴミで出せるらしいというグレーなルール。じゅうたんも細かく切って少しずつ出せば普通ゴミとして出せるらしいと、とあるタレントさんは「毎晩せっせとベランダで切り続けた」と言っていました。ところがコレもオフィシャルなルールではなく限りなくグレーなルールであることが問い合わせをして判明。同じ様なものに家庭菜園の土などがあげられるそう。昨年のステイホームでベランダで楽しんだ家庭菜園の意外な問題です。そもそも、外国の人にとってみれば、「ゴミ(主に粗大ゴミ)を捨てるのにお金がかかる」ということ自体、分かりづらいかもしれませんね。

 いずれにせよ他人のゴミってやはり不快ですし、捨て方のマナーってすごく大切だと思います。でも、守れないからとゴミ箱を撤去-というのも利用者としてはかなりつらいし、不便です。それよりも掲示板で捨て方やゴミ箱の位置を分かりやすく示し、不法投棄を防ぐため駅員さんの居る場所の近くにゴミ箱を置く等の善後策は講じられないのでしょうか。

 悪質な“ゴミ捨て犯”に、どうやったら心の痛みを感じてもらえるか。最近の新幹線内のゴミ収集サービスはとてもすばらしい企業努力だと感じていますが、そこまででなくても、捨て方が分からない人にどうやってきちんと捨てられるようになってもらうか。オリンピックや万博も控えていますし、「ルールを守れるような対策」を考えることも、大切だと思うのです。

 というわけで、京阪さん、もう一度駅にゴミ箱、設置を検討してもらえませんか?

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