走って行った先になぜかネコ…動画再生回数が400万突破 山陰柴犬の子犬2匹が雪原で大はしゃぎ

佐藤 利幸 佐藤 利幸

「走って行った先になぜかネコがいる奇跡」。Twitterに投稿された動画の再生回数が400万回を突破した。子犬2匹が雪原で大はしゃぎ。2匹の先には見覚えのある猫ちゃんが…。猫ちゃんを発見した子犬2匹はさらにうれしくなって走り出し、猫ちゃんに飛び掛かったり、顔を舐めたりとやりたい放題だった。これに対し、猫ちゃんは何の抵抗もなく、ただじっとしていた…。

このやり取りにほっこりした人が続出、いいね数も40万を超えるほどの人気になった。「犬が走って行く前に、猫ちゃんが穴掘って屈んでるのでトイレ中で動けなかったのでは」「猫って意外と無抵抗なんですね。目が笑っている。仲良し♪」「ペロペロされる覚悟で動じないねこさん素晴らしい!」と、多くの反響があった。

投稿した鳥取県大山町在住のプロカメラマンである豊哲也さん(@tetsuya_yutaka)によると、子犬たちは500頭ぐらいしかいない希少な山陰柴犬で、里親のところへ行くまでの2カ月間ほど豊さんがお世話をしている。無抵抗だった猫ちゃんは、豊さんの飼い猫でやまとくん(4歳・オス)だった。

――このときはどういう状況だったのでしょうか?

「子犬の様子をいろいろ撮影してて、いきなり走り出したので、とりあえず追いかけたんですが、まさか(飼い)猫が待ってると思いませんでした」

――やまとくんは、子犬たちのされるがままでしたね

「子犬に噛んだりしたら、僕とか母犬に怒られるのではと思って大人しくしてたんだと思います。でもそれもまんざらでなく楽しいみたいです」

――山陰柴犬の2匹はどんな性格ですか?

「楓(かえで・メス)はやんちゃ、柚子(ゆず・メス)はおとなしいと思ってたら、柵を飛び越えるチャレンジャーです」

豊さんは昨年も、山陰柴犬の子犬のきょうだいを2カ月間預かり、そのとき撮影した「顔を寄せ合って走る」写真を公開、「奇跡の一枚」として話題になった。そして、このたび「奇跡的な山陰柴犬の写真絵本で多くの方に感動を届けたい」とクラウドファンティングでプロジェクトを立ち上げた。

きっかけはこの「奇跡の一枚」をまいどなニュースなど複数のメディアが紹介、その後、テレビ番組にも取り上げられた。その番組を見た視聴者から豊さんに「ガンで入院している母親に見せたいのでプリントしたものを譲って欲しい」と電話連絡があった。プリントした写真を郵送すると後日、直筆の手紙が送られてきた。

「入院中は笑顔のなかった母が写真を見たとたんに笑顔になり『ワァー!かわいい!』と言い『ワンチャンが2匹、こちらへ駆け寄って来る動作でエネルギーをもらえるー!』と感激しておりました」。その手紙に「僕の撮った写真にそんな風に思ってくれる方がいるんだ」と豊さんは逆に感激し、『山陰柴犬の絵本(仮)』の制作を思いついた。豊さんは2000部を出版し、その半分の1000部を学校などの教育機関、医療機関にプレゼントする計画だという。

▽奇跡的な山陰柴犬の写真絵本で多くの方に感動を届けたい https://bun-ca.com/crowdfunding/production/12

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