全米の空港から選ばれた賢くてキュートな13頭 爆発物探知犬カレンダーが話題

谷口 輝世子 谷口 輝世子

米国運輸保安庁(TSA)は、全米各地の空港で働く爆発物探知犬を称えるため、カレンダーを発行している。2021年版は初めて無料でカレンダーが配布された。現在も米国運輸保安庁(TSA)のホームページから無料でダウンロードできる。

同庁はテキサス州アントニオで爆発物探知犬を訓練しており、米国土安全保障省で最も大きな爆発物探知犬のプログラムを展開している。このプログラムでは年間300頭が訓練を受けており、16週間で、人が多く忙しい空港の雰囲気に慣れ、爆発物の臭いを検出することを学んでいく。「卒業率」は、およそ83%。現在、空港、海上輸送などで、約1000チームの爆発物探知犬とハンドラーが任務にあたっている。

今年のカレンダーには、全米各地の空港で働く爆発物探知犬の中から応募のあった13頭(13空港)が選ばれた。爆発物探知犬の性格や好きな遊びが添えられており、仕事時間以外の姿をうかがい知ることができる。

カレンダーに選ばれるのは、名誉なことで、13空港の地元メディアがそれぞれに報じている。

コロラド州デンバーのローカルテレビ局KDVRでは、デンバー国際空港の「チョーキー」がミスター・フェブラリーに選ばれたと報じた。KDVRは、チョーキーは3歳のジャーマンショートヘアードポインターで、雪を掘り、物を取ってくる遊びを好んでいるという。

ワシントンDCのテレビ局WJLA局は、ダレス国際空港で働くラブラドールレトリバーが選ばれたと伝えた。アリゾナ州のフェニックス国際空港で働く「ジャニ」が選ばれ、地元紙のAZセントラル電子版が取り上げた。フェニックス国際空港では、昨年は、イエローラブのアルフィーが最もかわいらしい爆発物探知犬に選ばれており、2年連続の快挙。AZセントラルでは「アルフィーはすでに引退したが、2頭は離れがたく、とても仲が良い」としている。

一方、オーストラリアでは消防士カレンダーが28年前から発行されている。

人気は消防士と犬、猫とのカレンダーで、カレンダーにはこれまでに何らかの状況から救出された犬、猫と消防士の写真が採用されている。これらのカレンダーの売り上げは、複数の動物レスキュー団体に寄付される。

オーストラリアは2019年から2020年にかけて悲惨な森林火災に遭い、多くの野生動物の命が奪われ、生き残った野生動物も、元の環境に戻れない状態にある。これまでの犬や猫のカレンダーの他に、消防士とコアラなどいろいろな動物のカレンダーなども販売されている。これらの売り上げも、在来種の保護のための野生動物病院にも寄付される。

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