マンションやアパートなどの集合住宅に暮らしていると気になるのが、子どもの足音。まだ歩き方が未熟だったり、つい走ってしまったり。何度言い聞かせてもなかなか子どもには理解できず、悩む親御さんも多いのではないでしょうか。
そんな親御さんにとって、頼りになるものの一つが、床に敷くマット類。「防音」「静音」などの表記があるものや、値段もお手頃から高級品までと千差万別ですが、実際の効果を巡っていくつもの商品を渡り歩いたり、値段の高さに恐れおののき踏み出す手前で立ち止まってしまったり…。
その漂流の歴史と自身の感想を漫画にまとめたのは、1歳の息子を育てる医師のミュー(@myumyumoon)さん。子どもの足音問題について「歩き始める前から情報収集をしていました」といい、「ツイッターやネットの口コミの中には『ハイハイの音で苦情を言われている』という内容もあって、歩き始める前から響く音があるのか!と対策を急いだ記憶があります」と振り返ります。
そして子どもが手を放して歩き始めるようになると、実際に足音が気になるように。以来、手あたり次第に色々なマットを買ってはお蔵入りしてきたといいます。ネットでは悩んだ末「最終的にはお引越し」という結論に至った人もいましたが「私自身は経済的に引っ越しは無理でしたし、色々な家庭がある中で、マットなどの対策面でも実感を伴った何らかの結論があっても良いのでは…と思いました」とミューさん。フィクションを伴った漫画という形でツイートすることで、情報を集めたり、意見交換が難しい話題でも声が寄せられやすいのでは、と考えたといいます。
というわけで、気になる結論がこちら。
【第3位】ジョイントマット
厚さ2センチの商品を使用。「物が落ちた音は大丈夫だけど、子どもの足音は残るなあ」と感じたといい、上に低反発ラグマットを敷くことに。音は軽減されたものの、子どもが歩き回るのはリビングやプレイスペースだけではなく、廊下を歩く音も結構響いてしまうという“不都合な真実”に気付いたといいます。
【第2位】防音・静音専用マット
そこで、次に手を出したのが、「静音」や「防音」をうたうタイルタイプのカーペットとマットの組み合わせ。部屋中に敷き詰めるとなるとかなりの額になるのもネックですが、「これで不安がなくなるなら」と思い切って購入。確かに足音は気にならなくなったものの、意外な盲点が「振動」。そう、つま先から着地し、足の裏全体を使って歩く大人と違い、かかとからべタンと歩く子どもの足音は、振動を伴ったいわば「ゴジラの足音」だったのです。
【第1位】プレイングマット(体操マット)
最後にたどり着いたのが、体操用のプレイングマット。部屋全体に敷き詰めたところ、分厚い分、防音、防振性能ともに一番高かったそうです。掃除は、マットを移動してフローリングを掃除用ワイパーで掃除し、汚れが気になる場合はマットを水拭きするそう。「隙間にゴミがはいるジョイントマットや丸洗いが必要なタイルカーペットよりも掃除は楽な気がしています。軽くて気軽に移動できるのも管理しやすいです」(ミューさん)とも。
ツイートに寄せられた意見なども「意外に穏やかなものが多かった」といい「それだけ悩まれているご家庭が多い問題なのかと感じました」とミューさん。「もちろん今回の順位はあくまで個人の感想ですが、騒音を立てる側も聞く側もとてもストレスのかかることだと思いますし、悩むことなく選択できるベストな騒音対策があると本当に良いなと思いました」と話してくれました。
コロナに寒波に、年末年始もまだまだ続きそうな、おうち生活。心から…同感です。