まさかローマの「真実の口」?…いいえ、消毒が楽しくなる「消毒の口」です! 手のひらを入れてみると…

國松 珠実 國松 珠実

新型コロナウイルスの感染予防に気をつける日々が続く。だが毎日のことで、つい消毒がおろそかになっているという人はいないだろうか。アルコール消毒を忘れず行えるよう、子どもも大人も思わず手を出したくなるアルコール消毒キットが登場した。開発した、兵庫県姫路市にある感動会社楽通の田村慎太郎社長に話を聞いた。

 楽しみながら新型コロナを防ぐ!

さまざまな業界が新型コロナウイルス感染拡大防止のためのグッズや関連商品を販売しているが、印刷業界も負けてはいない。段ボールなどへのプリント技術を用いて登場したのが、「ワクワク消毒チャレンジ」だ。

手をかざすだけで、アルコールが自動的に吹き付けられる仕組みはよくあるが、ここでポイントなのは、口の中に手を入れること。この行為、あのイタリアはローマにある「真実の口」を連想するが……。 

「映画『ローマの休日』で有名になった真実の口ですね。あれをヒントに日本人が、特に子どもたちが親しめる顔にチェンジし、製品化してはどうかと考えたんです。そこで、人気のパンダのデザインを制作しました」と田村社長。

顔の後ろは段ボールの箱と、中にセンサー付きの消毒液ボトルを設置。ボトルの下面は、液が垂れてもふやけないよう加工を施した。さらに、ボトルを置く棚は横にスライドでき、取り換えも楽。しかも顔と、箱に空けた穴との口の位置さえそろえれば、顔だけを自在に取り換えられる。設置場所の雰囲気に合わせて顔をチェンジできるよう、今後さまざまな動物の顔のシリーズ化や、クスッと笑えるひょうきんなキャラクターシリーズなど、さまざまなバージョンや、サイズ別の展開も予定している。

 「仕掛け」をつくる

さらに入店前の検温をスムーズに行えるよう、考案したのが「検温チャンス!」だ。

パネルには『本日のラッキー体温の方に素敵な特典』の文字。それを見た客は、「自分がラッキー体温かもしれない」という期待と挑戦心で、進んで検温したくなる。

 口の中に手を入れてみたくなるドキドキワクワクした気持ち。また、検温チャンスにチャレンジしたくなる気持ち。

田村社長は、相手の感情を高めて行動を促す「仕掛け」を作ることが大切と話す。

「消毒せず入店するお客さまに、いちいち促すのがストレスになるというお店の声も聞きます。お店もお客もストレスなく、しっかり感染予防対策に取り組むためには仕掛けも必要。まだまだ大変ですが、こういった仕掛けで人の心を和やかにしていきます」

■感動会社楽通 http://www.rakutsu.jp/

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