なぜ江戸時代“異彩の絵師”の作品がカプセルトイに… 「長沢芦雪の子犬」のガシャが完成度高すぎると話題

中将 タカノリ 中将 タカノリ

「長沢芦雪の子犬」カプセルトイがその凄まじい完成度でSNS上で大きな注目を集めている。

「長沢芦雪の子犬」とは18世紀後半に繊細かつユニークな作風で活躍し、今も多くのファンを持つ長沢芦雪(ながさわ ろせつ)の代表作「白象黒牛図屏風」に描かれた犬をモデルにしたもの。カプセルトイの題材としてはたいへん珍しいが、その希少さゆえに絵画ファン、犬好きのSNSユーザー達からは「今出てる長沢芦雪のガシャの完成度が凄い。芦雪ファンなら絶対買わなきゃいけないレベル」「なんということでしょう…。欲しすぎる。ワンコも牛も髑髏も全部良い。」などと絶賛の声が多数上がっているのだ。

「長沢芦雪の子犬」はどのような経緯で発売にいたったのだろうか?製造、販売元の株式会社奇譚クラブのご担当者にお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):一般的なガシャ景品にくらべ非常に奥深いテーマに挑んでおられると感じました。長沢芦雪の子犬を商品化されようとしたきっかけをお聞かせください。

担当者:この商品は「ポケットに入る小さなアート」をコンセプトにしたこだわりの高品質フィギュアシリーズ「ART IN THE POCKET」の一つになります。キタンクラブの高い造形力ならではの仕上がりで、カプセルトイを「おもちゃ」から「小さな美術品」に変貌させる唯一無二のシリーズです。

これまで「歌川国芳シリーズ 金魚-にはかあめんぼう-」という江戸時代の浮世絵をフィギュア化しており、日本の美術を立体化する流れがございました。その中で、かねてより長沢芦雪の「白象黒牛図屏風」に描かれた子犬がなんとも言えず可愛いと思っており、今回全長約8センチの「牛と子犬」もラインアップに入れ、原画を完全立体化致しました。

中将:国芳もガシャになっていたんですね!ガシャ業界の進化恐るべしです…。今回「長沢芦雪の子犬」を商品化するにあたりこだわったポイント、ご苦労されたポイントなどお聞かせください。

担当者:原画を横に並べて全く同じに見えるように、完全立体化を目指しました。平面作品はそのまま立体に起こすと不自然になる場合があります。今回の場合、牛の首の角度など不自然にならないよう調整に気を遣い、絵では見えない後側や裏面も丹念に作り込んでおります。ちなみに原型を製作したのは菱山聡さんという造形家の方です。

中将:SNS上でも絶賛の声が多数上がっていますが、反響へのご感想をお聞かせください。

担当者:多くの反響を頂き、驚きました!こだわりの詰まったよう商品になっておりますので、お客様に響く商品が出来とても嬉しく思います!!!

   ◇   ◇

▽株式会社奇譚クラブ
所在地:渋谷区代々木3-57-6グランフォーレビル1F
公式サイト:http://kitan.jp/
「長沢芦雪の子犬」商品ページ:http://kitan.jp/products/rosetsu_koinu

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制作陣のこだわり、思い入れがたっぷり詰まったこの「長沢芦雪の子犬」。長沢芦雪の原画にはなかなかお目にかかることはできないが、こういう形で芸術を身近において愛でることができるのはたいへん有難いことだ。ご興味のある方はぜひお近くの売り場に走ってガシャガシャやっていただきたい。

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