ディズニープリンセスが心理カウンセリングを受けたら?毒舌カウンセラーのアドバイスが毒舌すぎて話題

今井 悠乃 今井 悠乃

 白雪姫、シンデレラ、アリエル、ベル、ジャスミン…。あのディズニープリンセスが心理カウンセリングを受けたら一体どんなアドバイスをされるのでしょう?さらに、そのカウンセラーが毒舌だったら?チリ在住でベネズエラ人のイラストレーター兼作家のマリア・グアダラマさんがSNSで自身の作品を公開して話題を呼んでいます。

 この毒舌カウンセラー「Dr. Pink Giraffe(ピンクのキリン博士)」は、マリアさんが生み出したキャラクターです。ストレートに物事を言うキリン博士が様々な立場に置かれたディズニープリンセスをカウンセリングする、というユニークな設定で物語は進んでいきます。

 ディズニープリンセスと言えば、数々の困難を克服して最後は王子様と結ばれる、というのが王道パターンですが、家庭環境が複雑なプリンセスも多く、悩みを抱えて家出したかと思えば、想像を超えるような大胆な行動を取るケースも見られますよね。

 そんな中、キリン博士は次々と愛情のこもった毒を吐き出していきます。例えば「塔の上のラプンツェル」のラプンツェルには「18年間も塔に閉じ込められてた? パンデミックのロックダウンなんて朝飯前ね」という具合。「アラジン」に登場する王女ジャスミンには「ずっと嘘つかれてたのに、彼と結婚するの?」と皮肉ったりもします。

 さらに「白雪姫」に対しては「赤の他人7人と同居したあげく、見知らぬ人からもらった毒リンゴを口にして息絶えたってわけね。ちょっと人を信用しすぎじゃないかしら」とバッサリ。とまぁ、こんな感じでストーリーは展開していきます。そこで作者のマリア・グアダラマさんに作品への思いを聞いてみました。

 ―ディズニープリンセスをカウンセリングするというアイデアはとても興味深いコンセプトですね。どこからインスピレーションを受けたのでしょうか?
 ディズニーの大ファンということもあり、ある日、交際相手に言われたんです。「ピンクのキリン博士がディズニープリンセスをカウンセリングしたら面白そうじゃない?」と。それがきっかけです。

 ―辛辣な内容もありますが、ディズニーファンだからこそ分かるという視点、内容が盛りだくさんですね。
 わたしは子供の頃からディズニー映画を観て育ちましたが、大人になって冷静に考えてみると、疑問に思うシチュエーションがあることに気が付いたんです。例えば「リトル・マーメイド」のアリエル。おてんばな人魚姫は自分の声と引き替えに王子様に会いに行くわけですが、16歳の女の子ならリスクを負う前に助言が必要でしょう。

 ―読んでいて思わずクスッとする場面がたくさんありました。
 ディズニーファンたちの幼少時代の思い出を壊すつもりはありませんが、ピンクのキリン博士がディズニープリンセスをカウンセリングする様子を描き出したら辛口なコメントがどんどん思い浮かびました。それぐらい奥が深い作品と言うことでしょう。

 ―最後にマリアさんの得意なジャンルを教えてください。また独自のアートを通して、どのようなメッセージを伝えたいですか?
 感情的な作品、ユーモアに富んだ作品をつくるのが得意です。今後もメンタルヘルスや自己愛などの概念にスポットライトをあて、心の中を表現するアートを描いていきたいですね。

  ◇  ◇

 今年の1月には、2014年~2019年にわたってSNS上で掲載したピンクのキリン博士の漫画を編集した書籍が発売されました。ピンクのキリン博士のアドバイスやカウンセリングの様子は、マリアさんのインスタグラムで公開中です。

◇マリアさんのインスタグラム
https://www.instagram.com/guadascribbles/

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