「やっと力士の方に使っていただくことができました! 願いが通じました!」
喜びを爆発させるのは、ベビー・子ども服の縫製工場「小倉メリヤス製造所」(東京都墨田区)のマスク部門担当小倉愛依さん。
同社社長の小倉大典さんは、大柄のため顔が大きく、普通サイズのマスクでは合わないと悩んでいました。そんな時、土地柄から近所を行き来する力士たちの窮屈そうなマスク姿にインスピレーションを得て、特大サイズのマスク「メガマスク」、さらに大きな「ギガマスク」を開発します。しかしふたを開けると女性からのオーダーばかり。日焼け予防を期待してのことでした。5月から9月中旬までの売り上げ数は19600枚超。本命の相撲部屋への営業活動もできないほど、驚異的な注文数をさばき続けた同社に、ある相撲部屋からうれしい知らせが届きました。
「デカいなあ!」力士も驚くサイズ
「高砂部屋の方が着けてくれました! 力士の方たちは口々に『デカいなあ!』と驚いていたそうです」(小倉さん)
コロナ禍のため、同社関係者と力士たちとの対面はかなわなかったものの、力士のマスク姿はおかみさんが撮影してくれました。おかみさんはかねがね「顔にゴムの跡がついたり、耳が痛くなったり、はた目にも気の毒な力士もおりました」と、サイズの合わない小さなマスクを着けた力士たちのことを心配していたそうです。力士たちの顔をしっかり包むギガサイズを見て、ひと安心したのではないでしょうか。
「力士の方々に使っていただきたいという最初の思いがやっと届き喜んでもらえました。ギガサイズを作って本当に良かったです」(小倉さん)
大きいサイズ専門店でも販売スタート
小倉メリヤス製のマスクは、「力士御用達」とも言われる大きいサイズ専門のアパレルショップ「サカゼン」(東京都中央区)でも取り扱いがスタートしました。
やっと大きいサイズの人たちの手に渡り始めたメガ・ギガマスク。次の展開は?
「汗で白い生地が汚れて困っているという声から生まれた、黒色のメガ・ギガマスクです」(小倉さん)
「ギガサイズは予想を上回る販売状況となっています。日本中に大きなマスクを求めている方が想像以上に多いことに改めて気付かされました。そんな方々にギガサイズのマスクを届けることができ本当に嬉しく思っています。社長の顔が大きくて良かった!っていつも思ってしまいます(笑)」(小倉さん)
マスクのサイズは、普通サイズ、メガサイズ(縦14cm、横21cm)、ギガサイズ(縦18.5cm、横29cm)の3種類。UV加工や制菌加工を施されたバージョンもあり。黒色マスク「ブラックメガマスク制菌」と「ブラックギガマスク制菌」は予約受付中、9月30日から順次発送予定。価格は普通サイズ605円(税込み)、他は全て1320円(税込み)。小倉メリヤス製造のホームページからマスク専用ページへ。
小倉メリヤス製造マスク専用ページ https://nuuiee.base.shop/