「拡大しても本物にしか見えない!」リアルすぎる鍵に脳が混乱…色鉛筆で立体絵を描く高校生に聞いた

太田 浩子 太田 浩子

 紙の上に置かれた、鍵の束の写真がSNSで話題です。形の異なる15本の鍵は、金属らしく光を反射させて、使いこんだ年月の長さが感じられます。でも…これは色鉛筆で描いた絵なんです! そう聞いても「本物の鍵を紙の上に置いて写真撮ったようにしか見えない」「サムネで見たら本物の鍵で、説明読んで『嘘だ!』って思って拡大して見たら、やっぱり本物の鍵だった。」「色鉛筆だと言ってもこれはもう絵じゃなくね?!脳が追いつかないんだけど????」とリプライは大混乱。

 この絵を描いたのは、現在高校3年生の色鉛筆画家・慧人(@Yassun0222K)さん。「鍵、完成いたしました!!色鉛筆で描いてます!」と写真をツイートしたところ、2.5万リツイートと17.5万いいねがつきました。さらに、鍵の絵が完成するまでの動画と、絵だとわかるように鍵の上に鉛筆を転がす動画もツイート。動画を見ると絵だとわかるのだけど…これはもう「お見事!」としか言えません!

 慧人さんが色鉛筆の立体絵を描きだしてから2年ちょっとだそうで、これまでもリアルなペットボトルのコーラやファンタの缶などが話題になりました。今回の作品も、温度まで伝わってきそうな金属の質感と、紙の上に置かれた鍵の立体感が完璧に表現されています。慧人さんに聞きました。

──いろいろな角度から見てみたのですが、本物にしか見えません。実物を見ながら描いているのですか?

 鍵の写真を撮り、それを見ながら描いています。色合わせは本物を見ながら描いています。あの鍵の実物を持っています。

──コップの絵も、絵に実物をのせたらぴったりサイズでしたが、実寸なのですか?

 実寸で描くことを意識して描いています。鍵は、細かく描くために少し大きめに描いていますが、現在描いているメガネも実寸です。

──鍵の絵は完成までにどのくらいの時間がかかったのですか?

 正確に計っていないのですが、70時間は描いていると思います。

──聞いておいてなんですが…これだけのすごい絵に長いのか短いのか分かりません(笑)。途中経過や動画を投稿するのは、写真だけだと絵だと信じてもらえないからでしょうか?

 そうではありません。絵だとわかってもらうためではなく、こう描いてるよと見せるためだけに載せています。

──そうなんですね!動画がないと脳が整理できないかも。ここまで描けるようになるまで相当練習されたんですよね?

 練習と思って描いたことが少ないのであまりそうは思いませんが、たくさん描いてきたと思います。

──輪郭だけでも、普通は同じに描けないと思います。やはりみなさんスゴイ!というコメントでしたね。

 とてもありがたいと思います。SNSが無かったらそういうコメントも頂けなかったと思うと、今の時代に生まれてよかったとつくづく思います。

──高校卒業後は、やはり絵の道に進まれるのですか?

 自分は絵しか出来ないので、絶対に絵の仕事につきたいと思っています。

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