多様な働き方の調査研究を行っている「ツナグ働き方研究所」は、正社員として働く全国の20―64歳1000人を対象に、新型コロナウイルスの影響を受けている「職場の飲み会」の実態について調査を行い、7月13日結果を公表しました。緊急事態宣言が解除された後も約8割の人が職場の飲み会に行っていないと答えている一方で、会社の同僚から飲みに誘われても過半数が「嫌だからきっぱり断る」と回答しているといいます。
調査は2020年6月18日から23日にかけて、インターネットを使って行われました。有効回答は953人(男性485人・女性468人)だったといいます。
会社から飲み会を制限されている人が過半数に
「いま、職場での飲み会はありますか?」との質問について、「会社から全面的に禁止されている」と答えた人は20.7%。また、オフィシャルな飲み会が禁止されていたり、人数制限がされていたりするケースまで含めると、51.6%の人が飲み会に対して会社から何らかの制約が課せられていることが分かりました。調査について同研究所は「職場の飲み会に対してリスクヘッジしている会社がかなり多かったことが分かった」としています。
緊急事態宣言解除後も、職場の飲み会に行っていない人は78.2%
「緊急事態宣言が解除されてから、職場での飲み会の度合いは?」について聞くと、78.2%の人が「まったく飲みに行っていない」と回答しました。なお、この回答は年齢が若くなるほど減っており、60代が89.8%、50代が84.7%の一方で、20代は64.0%となっていました。
同僚から誘われたら半分以上が断ると回答
「新しい生活様式の中で、会社の同僚と飲み会に行きたいと思いますか?」との質問については、「自分からは誘わないし、同僚から誘われても行きたくないないがしぶしぶ行く」が21.9%、「自分からは誘わないし、同僚から誘われても断る」が52.4%となりました。なお、この断るという回答も、年齢が若くなるほど減っており、60代が60.4%、50代が59.3%の一方で、20代は39.2%となっています。
飲み会について、半分近くが「感染も周囲の目も気になる」
「新しい生活様式の中で、職場の飲み会についてどう感じますか?」との質問については、「周囲の目も感染リスクもすごく気になる」と回答した人が46.2%となりました。一方で「感染リスクより周囲の目のほうが気になる」とした人は14.1%、「周囲の目より感染リスクのほうが気になる」とした人は29.0%でした。