楽しいオンライン飲み会に潜む落とし穴?…「変顔」を勝手にキャプチャーしないで!SNSでいじらないで!

くま ゆうこ くま ゆうこ

新コロナウィルスの外出自粛が続く中、オンライン飲みが盛んに行われていますね。オンラインだと外飲みと違い、終電を気にしなくてよかったり、部屋着のまま飲めたり…メリットもたくさんありますが、一方デメリットとも言えるオンライン飲みならではの悩みもあるようです。

<相談>変顔を勝手にキャプチャーされて回覧

今、リモート飲みが流行っていますよね。私も職場の同僚や友達とよく開催するのですが、先日リラックス気分で自宅から参加していたら、その飲み会の様子を勝手に写真撮影(キャプチャー)されていました。

しかも、目をつぶった変な顔になっている画像を「この顔!」と、SNSやチャットに貼り付けていじられて…すごく嫌な気分になってしまいました。その行為に本気で怒ったり嫌がったりするもの、その場の雰囲気が壊れるかなと思ってあまり強くいいませんでしたが、あの変顔画像をまたいつか話題にされるんじゃないかと思うと嫌な気分になります。(Aさん/27歳)

   ◇   ◇

リアルな飲み会。つまり対面であって行う飲み会は、写真を取ろうとスマホを相手が手にするのでなんとなく「写真を撮られるぞ」とわかると思います。ですが、オンラインの場合、相手のパソコン上でこっそりと行われるのでほとんどの場合気づきません。そのため、ボッーとしているときや、気を抜いているときに撮られてしまうこともしばしば。そんな写真をおもしろおかしく扱われると、ノリとはわかっていても気分を害すこともあります。

勝手に写真撮影する側の気持ちって?

子ども同士のいじめにも画像に関するものがあります。友達の変な顔やドジな瞬間を動画や写真に撮ってSNSにアップしてみんなで笑ったり、からかったりします。

なかには、いじめている動画や写真を撮影して、後からみんなで回覧して楽しんでいたということもあります。なんでわざわざ動画や写真を撮るの?と不思議になりますが、人間の心理的として、他人の失敗や困るようなことを笑いたいという気持ちがどこかにあるのかもしれません。

「変な顔をした。おもしろいから撮影しておこう!」今回の件も同様、このような心理が働いているのではないでしょうか。

また、そこまで悪意はなく、単に「今日の思い出」に記録として写真の残したいという人もいます。気軽な気持ちで撮ってみたら、たまたま変な顔に写っていて、それを後からネタにし笑うってパターンです。

いずれにせよ、変な顔をその場でネタにするだけならまだしも、画像として残した上に、飲み会が終わったあとも、SNSやチャットなどで送り、笑ったりするのは度を超えている行為です。

無断撮影、SNS等への投稿は肖像権の侵害にあたる!

小さい頃、写真を撮るときはみなさんいいましたよね。ハイチーズと。オンラインだって「これ、写真撮ってもいいかな?」くらいの声がけがほしいものです。

悪意なく、なくても撮影するほうは、思い出に残したい、SNSに投稿したいなど、気軽な気持ちで行っているものでも、無断で撮影すれば隠し撮りと同じ行為です。あまりに無神経に撮影してくる相手には、ちょっと大げさに「肖像権の侵害!」と伝えてみましょう。

ちなみに肖像権とは、自分の顔や姿を無断で写真・絵画などに写しとられたり、それを展示されたりすることを拒否する権利です(三省堂『大辞林』より)。どの法律の何条に書いてあるの?と思いますが、実は法律に書いてある権利ではありません。ですが、判例によって、こうした権利は認められるべきものだとされています。

飲み会時の写真を撮られたくない!勝手に写真をほかの人に見せないでほしい!ときの対処法

では、嫌な時はどうすればいいでしょうか。

(1)相手にそれとなく伝える

最初から「私、写真を撮られるの嫌いなんだ」、「この飲み会の写真、画像キャプチャーとかしないよね?」など、先に意思を伝えたり、確認したりするのもいいでしょう。

(2)友人を通して注意を促してもらう

とはいえ、あまり言い出せない相手の場合は、飲み会を企画した人を通して伝えてもらうのもありかもしれません。

この方法を使っている人も多いようで、私が以前参加した飲み会でも、主催者が「今日のオンライン飲み会の様子、写真撮影はなしでお願いします」と最初に飲み会のルールを決め、説明してくれていました。

(3)加工アプリを使う 

どうしても今日は髪の毛がボサボサとか、化粧をしていないからという理由で写真撮影をしてほしくないという場合は、Snap Cameraというアプリを使いましょう。Snap Cameraでは、こんな風に変装も可能です。

またまたLINEのビデオ通話であれば、エフェクトを使うだけで、簡単に顔や背景を隠すことが可能です。

こうなると誰だかわかりませんが、写真撮影時にだけこちらを利用するという手もありますね。使うとなかなか楽しいものですよ。

必ずしも仲がいい友達だけなく、知らない人(友達の友達)ともオンライン飲み会が行われている今、写真をとるマナーに関しては、今一度気をつけたほうがよさそうですね。

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