「宿題が終わるまで、ゲーム機は預からせてもらいますぜ」と文鳥さん…そこで寝られちゃ、あぁ取れない!

太田 浩子 太田 浩子

 宿題はしなくちゃいけないけれど、ゲームをする方がやっぱり楽しい! 時間の配分はいくつになっても難しいものですよね。ついつい遊び過ぎてしまう子どものゲームやスマホを、一時預かる方法で対処したことがある保護者の方も多いのではないでしょうか。

 ABUNCHOO(@abunchoo_bird)さんも、宿題が終わるまでと思春期真っ只中という息子さんのゲーム機器を取り上げたのですが、その保管方法が斬新で話題になりました。重ねたゲームやスマホの上にいるのは、目を閉じた文鳥さん(灰色のモフさん)。息子さんはその様子を見て、「ああっ!なんでのってるんだ!とれないじゃないか!くそぅ!」と悶絶して去っていったそうです。

 リプ欄には「あぁ、、これはもう完全に抗えないです…!諦めるしかないです…!(でも息子さん優しいですね)」「おぉおぉ!!!!うちにも!灰モフ様を!派遣してはいただけないでしょうか……!お代は粟穂でお支払い致します故!!」「うちの息子も勉強をせずにゲームばかりなので参考になりました(^^)」「モフ警備官、最強す!(`・ω・´)ゞ」「もふソック」「ナイスぶんちょ!!息子さん優しい!きっと良い男になりますよ!!」と、ゲームの警備は文鳥さんが最強説と、無理に取らない優しい息子さんにみなさんほっこり。このツイートに、4.7万リツイートと19.8万いいねがつきました。

 灰色のモフ(文鳥のナイトちゃん)と黄色のモフ(セキセイインコのてんちゃん)、息子さんと娘さんとご夫婦の生活をツイッターやブログで発信するABUNCHOOさんに聞きました。

 ──息子さんの宿題が終わるまで、文鳥さんはゲームを警備していたのですか?

 正確には覚えていないのですが、息子にゲーム・スマホが返却されたのは、約束通り「宿題が終わった後」でした。文鳥はそれまで、あたたかいスマホをカーペット代わりにして、うとうと寝たり、寝るのに飽きたらスマホから降りて娘と遊んだりしていましたが、息子がちょっとでも、リビングに戻ってくる気配があったら(足音等)、娘が「はい!ナイちゃん!守って!」と、慌ててスマホの上に文鳥を乗せて守ってもらっていました。

 ──そしてまた悶絶して部屋に戻り、宿題を終わらせたんですね(笑)。子どもたちと小鳥さんは仲がいいのですね。

 対等に付き合っているという感じです。小鳥は群れ意識が強く、子どもが宿題をしていたら鳥も一緒に机につく等、何でも一緒に行動してくれるので、励みになるようです。

 子どもが親に叱られてしょんぼりしているときは、そういう雰囲気を読み取っているのか、子どものそばに寄り添ってくれています。なんとなくですが、もし祖父母と同居していたら、きっと同じような役割を祖父母がしてくれるんじゃないかと思います。我が家は核家族なので、そういう、「教育目線を除いてかわいがってくれる」存在が、鳥なのかもしれません。

 ──そんな文鳥さんを迎えることにしたのはなぜですか?

 仲の良い友達のおうちにいるペアの文鳥さんからヒナが生まれそうだとの連絡をいただいたのがきっかけでした。
 私は人間(子ども達)以外の動物を育てた経験がなく、とても迷いました。が、文鳥の良さだけではなく、飼育に必要な環境、病気や旅行時の対応、アレルギーの観点といった、事前に考えておくべき点をとても丁寧に友達が教えてくれたことで、心の準備ができました。
 また、ちょうど子どもが小学校低学年になり、自分より小さな他の命にも配慮ができる年齢になったというタイミングもあって、お迎えすることを決めました。

 ──実際に飼ってみてどうでしたか?

 鳥は、とても感情豊かで人間と対等でいてくれるところが大きな魅力だと思います。
 人間たちが食事をしていたら、自分たちもケージの中で食事をはじめ、放している時に人間たちがテレビの前に集まっていたら、鳥たちもテレビの近くに集まってくるなど、全員が群れになっている一体感を感じて、とても温かい気持ちにさせてくれます。

 また、変な表現かもしれませんが、小鳥たち(特に文鳥)の態度が「自分たちが愛されて当然と思っている美少女」という感じなので、めちゃくちゃかわいいアイドルがなぜか我が家で家族として暮らしてくれていて、ちょっと特別扱いしてくれているような感覚もあります。

 ──おもしろい感覚ですね。ツイートが話題になりました。

 思春期の子供・その親・動物、それぞれにまつわるリプライをいただき、とてもありがたいと感じました。
 育児という観点では、同じ思春期の子どもさんをお持ちの親世代の方のリプライには共感し、励まし合っているようで嬉しかったですし、子どもの視点に立ったリプライからは、大人に対して反発していた自分を思い出し、確かにそういう目線も大事にして子どもに向き合わなきゃいけないなあ、といった気づきを得させていただきました。小鳥についての温かいコメントや、他の方のペットさんのエピソードなどを受けて、改めて、動物は人間とは違ったベクトルのかわいさがあると再認識しました。

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