福島県内のある農園で獲れたイチゴが話題になっている。一目見てこれがイチゴと分かる人は少ないのでは…。みづの農園・園主のみづのさん(@mizunoman1214)が5月31日に「自分のことをキュウリだと思い込んでいるいちごです」とTwitterに投稿したところ、あまりにもイチゴらしくないその姿に8万以上のいいねがついた。色こそ赤色をしているが、その形はまるでキュウリにそっくりだ。
“キュウリだと思い込んでいるイチゴ”の写真を見てSNS上では「前世がキュウリだったんですね」「ワサビかも?」「びろんびろんに伸びてますね」「なすびになりたかったのかもしれませんよ」「キュウリのハウス多いですからね『私…キュウリかも?』って思っちゃう子がいてもおかしくないかも」と。さまざまな“憶測”が飛んだ。詳しい話を収穫したみづのさんに聞いた。
――キュウリのような形をしたイチゴはよく獲れるのですか?
「毎日収穫する中で数%はでこぼこしていたり変わった形の奇形果が穫れますが、今回のような長細い形はシーズン通して数える程度しか出なかったように思います。奇形果になる原因は受粉不良や栄養分の過不足、温度等さまざまな要因が考えられます」
――なるほど。この細長いイチゴはどんな味がするのですか?
「通常奇形果は奇形果でまとめてパック詰めして出荷しますが、これは形がおもしろかったので出荷せずに取っておいて、あとで自分で食べました。完熟だったのでちゃんと甘かったです。キュウリの味はしませんでした」
――みづの農園ではどんなものを栽培していますか?
「以前はレタスや玉ねぎ、スナップエンドウ等も出荷していましたが、現在は夏秋→トマト、冬春→いちごと、自家用にじゃがいもとさつまいもとオクラを栽培しています」
ところで、このみづのさんは静岡県静岡市出身の元芸人。芸名は本名と同じ「水野圭悟」で、2003年東京NSC8期卒業後オーディションを経て劇団に入り神奈川、愛知の公演を転々とした。2004年12月から福島・飯坂温泉にて1年間の公演。契約満了後も福島に残り「みちのくボンガーズ(現ふくしまボンガーズ)」として、よしもとから独立して活動。ライブやテレビラジオイベント(主に福島県)等で活動後、2013年に体調不良で引退した。農家に転身した理由は「精神的にストレスの少ない仕事がしたいと思い(2013年に)福島で就農しました」という。
水野さんは今回の投稿が話題になったことで、Twitterに「1ツイートで数万人に笑ってもらえるんだったら『笑わせたい欲』に関しては芸人やめても全然満足ですわ」とつぶやいていた。