看護師を「だがし」で支援、岡山に続き兵庫に2万個寄付へ 子どもたちからの感謝の手紙も

佐藤 利幸 佐藤 利幸

医療従事者への感謝の気持ちとして、全国のシンボルタワーや城、公共施設がブルーの光でライトアップされているが、今度は駄菓子を届けて支援しようという動きが広がっている。「一般社団法人DAGASHIで世界を笑顔にする会」は7日、兵庫県看護協会にだがし2万個を13日に寄付すると発表した。

岡山県に本部を置く同会は先月30日、クラスター発生施設である兵庫県姫路市の仁恵病院に300個、広島県広島市の見真学園に300個、広島県三次市のデイサービス水明園に420個を届けた。また今月1日には岡山県看護協会に2万個を寄付している。

担当者によると、「日本一のだがし売り場」を運営する株式会社大町(岡山県瀬戸内市)をはじめ各菓子メーカーに協力を依頼し寄付分を調達したという。また、兵庫県の看護師に届ける理由について「お隣の県ですから。本当は全国の看護師に届けたいと思っていますが…(駄菓子の)数を集めるのは結構大変でして…ただ(別の)全国組織でいま100万個集めて全国の看護師に寄付しようと検討されています」と話し、今後は駄菓子を送る動きが全国に広がりそうだ。

そして「だがし」2万個とともに子どもたちの「笑顔の写真」「応援メッセージ」も届けられる予定。同会の地元「国府ひまわりクラブ」の子どもたちが書いた「いつもころなういるすになったひとをたすけてくれてありがとう」などのイラスト付きメッセージで、看護師たちの心を癒やしたいという考えだ。

すでに「だがし」を受け取った岡山市内の病院で勤務する看護師からは同会にこんなお礼のメッセージが寄せられた。

「先日、病院に駄菓子と素敵なメッセージを送っていただきありがとうございました。
毎日毎日、感染のリスクに怯えながらも、看護師免許をもつ者の使命として、自分自身を奮い立たせて働いています。しかし、医療従事者への偏見や差別があり、これには私を含め全職員が心を痛めております。正直、こんなに怖いと思いながら頑張っているのに、どうして私たちが‥というやるせない気持ちしかありません。世間では明るいニュースはほとんどなく、私たち自身、身も心もボロボロになってきています。
そんな中、会のかたからのとても暖かい贈り物には大変心をうたれました。涙が出てしまいました。頑張っていて良かったと思えた瞬間でした」

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