なぜ看板屋が「飛沫防止カバー」を発売?…「ウチにある素材でできるじゃないか、と」

佐藤 利幸 佐藤 利幸

いまだ手に入りくいマスク。1世帯2枚の「アベノマスク」が順次、配布されるというが…。マスク不足で悩む接客業者のためにある看板屋が立ち上がった。10日、透明の飛沫防止カバーの販売をスタートさせた。

この商品はアクリル製で、カウンターの上や机の上に簡単に設置できるように底面を両面テープで固定することができる。大きさは2種類あり、中(幅430ミリ、高さ850ミリ、奥行103ミリ)は税込みで9900円、大(幅570ミリ、高さ850ミリ、奥行103ミリ)は税込みで1万3200円となっている。

手掛けたのは兵庫県高砂市にある株式会社 匠工芸で、本業はプラスチック加工、ディスプレイ、看板を製作する会社だ。なぜ看板屋が飛沫防止カバーを作ったのか。同社社長の折井匠さんに聞いた。

――飛沫防止カバーを作ったきっかけは?

「プラスチック加工を始めて11年になりますが、こういう大変な状況になって、何か社会に役に立つことはないか考えていました。マスクが少ないということ、ウイルスが飛沫感染するということで、ウチにある素材(アクリル)でカバーができるじゃないか、と」

――どういう使われ方を想定していますか?

「やはり接客業の方々をイメージしました。ホームセンターやスーパーなどのレジで使っていただきたいと思います」

――在庫はあるのですか?

「今日から販売させていただいていますが、さっそく2件の注文をいただきました。現在の在庫は200個ですが、在庫がなくなっても作っていけます」

■株式会社 匠工芸 https://takumikougei6.co.jp/

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