新型コロナで問題の買い占め、でもね…「買いだめする人ほどお金がたまらない」なぜ?陥りがちな悪循環

田中 瑛子 田中 瑛子

現在、新型コロナウイルス流行によるデマにより、トイレットペーパーなどの買い占めが問題になっています。流通に影響を及ぼす根拠のない買いだめはもちろんNGですが、日ごろから「いずれ使うから」と食品や日用品を多めにストックしがちな人は多いもの。一定数在庫を確保しておく分にはいいのですが、大量ストックは考えものです。なぜならこうした行動は家計の面でもデメリットが多いからです。

大量ストック、家計面でのデメリットは?

▽在庫が把握できなくなり、同じものを買ってしまう

いろんなものを大量ストックしていると在庫状況が把握できなくなってしまい、以前買った分を忘れて新しく買い足してしまうケースが少なくありません。仮に保存がきくものだったとしても、在庫の地層から発掘された大昔のシャンプーや缶詰は使いたくないですよね。そう考えると「買いだめ」は結局ものをムダにしてしまうのです。

▽使い方が雑になる

ストックをたくさん持っていると「まだまだ残りがあるから」と、知らず知らずのうちに使い方が雑になるもの。例えばトイレットペーパーを一巻き多く引き出したり、シャンプーをワンプッシュ多く使ったり……。一つひとつはちょっとしたことですが、長い目で見れば家計へのダメージになります。

▽「必要だから」ではなく「おトクだから」買う思考に陥る

「3個以上まとめ買いすると10%引き」「5,000円以上購入すると送料が無料」という宣伝文句を見ると、とりあえず買っておこうという心理になるものです。買い足した分もきっちり使い切るのならいいのですが、食品を使い切れずに腐らせてしまったり、いらないものを追加で買ったりしているようであれば要注意。ただものをムダにしているだけではありません。そんな人は「必要なもの」ではなく「おトクなもの」を追い求めている傾向があります。おトクさにつられて本来いらないものを買っているのでは家計の面でも本末転倒です。

▽不要なものを見極める力がなくなる

ストックを抱えすぎていると、家にものがあふれてきます。すると大切なものもいらないものもその中に埋もれてしまい、どれが自分にとって必要なものか不要なものか、だんだんわからなくなってしまいます。それは不要なものを見極め、切り捨てる力が失われることでもあります。混乱した心の状態は、ものの取捨選択だけでなくお金の使い方にもおよびます。必要性がよくわからないまま、いらない保険や定額サービスを惰性で契約し続ける……という事態につながりかねません。こうした行動が家計に悪影響なのは言うまでもないでしょう。

ストックするなら「ローリングストック」形式に

このように、むやみなストックは家計の面で多くのデメリットがあります。そうは言っても一定量のストックはないと不便ですし、災害に備える意味でも大切です。そこで、ものを買い置きする場合はなるべく「ローリングストック」形式にしましょう。

ローリングストックとは、普段から少し多めに食品を買っておき、使った分だけ足すことで、一定量を家に備蓄しておく方法です。具体的にはインスタント食品や乾麺類、缶詰など保存のきくものを中心に、家族がよく食べる食品を3日〜1週間分保存し、月に1〜2回のペースで消費して新しいものと入れ替えます。週末や月末に「保存食デー」を設定しておけば消化のタイミングを忘れにくくなります。災害対策の食品保存法ですが、入れ替えのタイミングなどを変えれば生鮮食品にも応用できます。在庫量を把握・管理しやすくなりますし、必ず使うことになるのでムダがありません。

食品だけでなく日用品も、ストックは目で残量がわかる範囲(トイレットペーパーなら家族が1カ月で使い切る程度)をキープしながら買い足す方法がベターです。新型コロナウイルス流行のタイミング、ストックの方法も一度見直してみたいものです。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース