編み物好きのYUKO@あみぐるみすと(@amigurumist125)さんが先月31日にTwitterに投稿した編み物製ズワイガニの動画。完成した作品を単に動画にしてアップしたのかとおもいきや、そこには壮大な仕掛けが隠されていた。再生開始から10秒後、おもむろにカニの足をもぎとると、なんと20秒後にはその足から白い身が出てくるではないか。
生き物を対象にした作品ではなく、完全に食べ物視点で作られた作品に、多くの人が驚きを隠せなかった。30秒に編集されたこの動画は再生回数30万回を超えた。奇想天外な編み物を編んだ投稿者に作品作りのきっかけを聞くと、シンプルな答えが返ってきた。それは…。「カニが食べたかった」−。
この投稿のリプ欄には、称賛の声であふれていた。そして、その声に返事をする投稿主。少し、そのやり取りをのぞいてみよう。
「凄すぎる。これはすごい。だって身がむけるんですよ?」
→「ありがとうございます 食べたい一心で身を詰めました!!!」
「え? ちょっとスゴすぎるんだけど?身がぎっしりなんだけど?食べたくなってきたんだけど?」
→「わたしのカニ食べたい欲望が伝染しましたね?」
神奈川県に住むYUKO@あみぐるみすとさん(女性・40代、会社員)に詳しく聞いてみた。
−−このズワイガニが「すごい」「素晴らしい」と評判になっています
「非常にビックリしています。自分の中では特別な作品でもなかったので。ただ、動きをつけて動画にできたのが珍しかったのかなと思います。こんなに見てもらえるなら(自分の)爪の手入れくらいしておけばよかった」
−−なぜ編み物でズワイガニを作ろうと思ったのですか?
「次に何を作ろうかと考えていたときに、友人がカニを食べている写真を送ってくれて『ああ、羨ましいな』と思ったのがきっかけです」
−−今冬、何度くらいカニを食べましたか?
「購入したおせちに少し入っていたくらいで、ほとんど食べていません」
−−カニ以外にもたくさんの作品を披露されています。編み物の魅力って?
「私が作っているのはあみぐるみという毛糸を編んで綿を詰めたぬいぐるみですが、ゲームやアニメキャラ、オリジナルドール、動物・昆虫、食べ物、車…などテーマはなんでもアリで自分らしさを出せるところが好きです。また、私は自分の頭の中で編み図(編むための設計図)を考えながら編み目を増減したり編み方を変えたりするのですが、その過程が実験と似ているので、理系の私に合っています。たまに失敗作ができてしまうのも楽しいですね」
−−今後、作りたいものはありますか?
「今回のカニのように、動かせるあみぐるみをもっと研究したいです。できれば誰も作ろうと思わないニッチなところを狙いたいですね」