2020年はニャオニャオで猫イヤー!衝撃の猫グッズで注目「フェリシモ猫部」も10周年でさらに本気出す

黒川 裕生 黒川 裕生

「今年はついに我々が本気を出しますよ(まあ今までも本気でしたけどね…)」

いよいよ2020年、何やらただ事ではないやる気をみなぎらせているのは、通販大手フェリシモの名物チーム「猫部」の面々である。そう、2020年は20(ニャオ)20(ニャオ)年で“猫イヤー”なのだ。そして何を隠そう猫部は今年で創部10周年。「いろいろな企画も考えているので、大変なことになってしまうかもしれません」。メモリアルイヤーの猫部は一味違う。

2010年9月に社内の猫好き6人でスタート。「猫と人がともにしあわせに暮らせる社会」を目指し、猫グッズの開発・販売や保護猫の譲渡会、殺処分から救うための基金の運営などの活動を展開している。3年前には正式に部署として独立。いつしか「猫界のエキスパート集団」として知られるようになり、近年は外部からコラボや助言などを求められることも増えているという。

メンバーはグループリーダーの松本竜平さんを筆頭に現在も6人で、松本さん以外は全員女性。特に猫部の代名詞的仕事である猫グッズは月4、5点ずつコンスタントに新作を発表しており、これまでに世に出した数は実に数百点に上る。「あの猫(こ)とおそろい!?プニプニ肉球の香りハンドクリーム」や「お札を入れたらペロリと閉じる 猫の舌しまい忘れポチ袋」など、並の猫好きでは太刀打ちできない突き抜けた企画力で知られ、「ただのデザインとして猫を扱うのは失礼」「イラストとはいえ猫が嫌がるポーズはさせない」といった徹底的な“猫ファースト”の姿勢を大切に、日々全身全霊で猫と向き合っている。

メンバーの1人、上席主任の小木のり子さんは2012年の入社時に「フェリシモにようこそ、ところで猫は好き?」と配属先の先輩にいきなり誘われて入部。以来8年近く、ほぼ猫のことだけを考えて生きてきた。ちなみに前述の肉球クリームは小木さんの仕事だ。

人格ならぬ“猫格”を尊重し、いかに猫らしさを伝えるかに心血を注ぐ猫部での商品開発の魅力について、小木さんは「SNSなどを通じて猫ファンの皆さまとの距離が近く、『うちの子と似ているから買います』と熱いリアクションがすぐ返ってくるところ」と話す。毎月新作を出し続けているが、「猫のかわいいポーズは無限ですし、ファンの皆さまとも常に意見を交わしているのでアイデアが尽きることはありません」と力強く語り、「これからも『猫部で出す意味があるモノ』をどんどん手掛けていきます。信じられない!そこまでやる?と驚かれるほどこだわり抜いた、猫部にしか作れない猫グッズにご期待ください」とPRする。

猫部は2019年、不動産会社と組んで、猫と暮らすためにデザインしたアパート「猫の家」を神戸に初めてオープンした。「私たちが培ってきたノウハウや愛情は、どんどん社会に還元していきたい」と小木さん。実際に、保護猫の譲渡会と基金の運営は今も変わらず活動の大きな柱だ。リーダーの松本さんは「モノをただ売るだけではなく、こういう活動に取り組んでいることも知っていただきたい」と話す。猫部の知名度は今や全国区で、「猫部に入りたい」とフェリシモを志す学生がいたり、自己紹介すると「あの猫部の!」と社外の人の目の色が変わったりということもあるという。

さあ、ニャオニャオ年。「今年は猫の年、つまりは我々の年」と位置づける猫部が、たくさんの話題を振りまいてくれる年になりそうだワン。おっと間違えた。ニャー。

■フェリシモ猫部 https://www.nekobu.com/

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