本物の海苔にプリント・ダジャレまみれの「海苔扱い説明書」が話題…ノリノリの佐賀県担当者に真相を聞く

太田 浩子 太田 浩子

 16年連続で海苔の生産量・販売額の日本一を誇る佐賀県では、「朝で佐賀(さが)つく最高の朝ごはんを」というキャッチコピーを掲げ、佐賀県産の食材を使ってつくるプロモーション企画「あさご藩」を展開しています。

 佐賀県出身のはなわや優木まおみが、おいしそうな朝ごはんで対決する話題の時代劇PRムービーも、ノリノリのダジャレがはさまれています。さらに今回、「海苔扱い説明書」が、九州佐賀国際空港の自動販売機で12月14日から販売されました。

 「海苔扱い説明書」とは、海苔をより美味しく食べるための豆知識が佐賀海苔にプリントされた「食べられる取り扱い説明書」で、SNSでは「だじゃれじゃねーか!」「こういうノリは嫌いじゃない。」「めちゃくちゃ地味な所押してくるの好き」との声があがり、注目されています。佐賀県流通・貿易課の担当者さんに聞いてみました。

 ──「海苔扱い説明書」もやっぱりダジャレなんですよね?

 特にこだわっているわけではありません。

 ──え!? もう一度確認しますけど、ダジャレなんじゃないんですか?

 はい。特にこだわっているわけではありません。もともと「あさご藩」という企画(世界観)の中で様々なことをおこなってきていますのでそれを踏襲しているといったところです。プリントする言葉などについては、ダジャレみたいに言葉を掛け合わせた方が、単純に読んだ人も面白いだろうと思うゆえです。

 ──ダジャレみたいに?(ダジャレじゃねーか!)…では「海苔扱い説明書」の誕生のいきさつを教えてください。

 「あさご藩」企画の中で、海苔に文字やイラストをプリントしてPRをおこなってきています。これまでもいろいろな小ネタやトリビアを載せてきましたが、今回は第2弾として原点回帰をテーマにし、海苔の魅力を再認識してもらえるような内容にすることとしました。そのため「選び方篇」「召し上がり方篇」「保存方法篇」の3種類の説明書があります。

 ──(あくまでマジメ…)なぜ自動販売機で販売することにしたのですか?

 当課が調べた限りでは、海苔自販機が設置されているケースは全国的にもなく、唯一となることから話題化を図り、自動販売機での販売としました。ただし、自動販売機自体は海苔専用に開発した自動販売機というわけではありません。

 ──なるほど。海苔に書かれた文字など、白いプリントの原料は?

 卵白や卵殻、ハチミツ、加工澱粉など、カルシウムベースです。

 ──海苔って冷蔵庫で保存するものなんですね、常温保存していました。

 海苔の最大の敵は湿気です。冷蔵庫内は乾燥していますので、海苔の保存には最適な環境です(冷凍庫も可)。ただ、その際も乾燥剤と共に密閉できる容器に入れて保管することが大切です。

 ──お土産として「海苔扱い説明書」が話題になりそうですね。

 これを機に海苔の魅力、美味しさを多くのみなさまに知っていただければと思います。またぜひ、海苔の本場佐賀にもお越しいただき、佐賀海苔を実際に味わってもらえれば幸いです。

  ◇  ◇

 海苔づくりに適した有明海の環境によって佐賀海苔は、うまみと栄養がギュッと凝縮しているとのこと。最後までマジメに解説いただいた「海苔扱い説明書」(300円)を、ぜひ佐賀のお土産にどうぞ。

あさご藩 http://www.asago-han.jp/

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