リアルなパンダのキャラクター「まごころパンダ」と共に、「♩まごころ~ってなんだろう~」と独特の歌声で繰り返されるCMソングも印象的なサカイ引越センターのCMが11月1日から放送されている。歌っているのは尼崎出身、京都在住のシンガー・ソングライター、井上ヤスオバーガー(45)。早速直撃し、素顔に迫ってみた。
井上が音楽の道に進むきっかけは「ウィー・アー・ザ・ワールド」のビデオを見たこと。大学の軽音部の先輩から、ハンバーガーを食べている時に「お前はギターよりハンバーガーの方が似合うな」と言われたのが、ユニークな芸名の由来だ。
「30歳までバンドをしていて、解散したと同時に一人で」活動するようになった。「家にいるのは多くて月に1週間」と言うほど「ずっと旅して回って歌っています」という。これまで14作のCDをリリースしたが、まだメジャーレーベルから出したことはない。
サカイのCMソングは制作会社からの依頼で、楽曲は既にできあがっていた。「デモ音源は気にせず、バーガーさんらしく歌ってください」と指示され、「考えることなくワーッと、思い切り歌いました」とレコーディングを振り返る。
自身の声を「暑苦しい」という井上、完成したCMに「絵面がそれより暑苦しくて情熱的で、いいなと思いました」と喜んだ。
今回は違うが、自身の作る楽曲については「できるだけ誰も歌っていない歌を歌いたいというのが、片隅にあるテーマです。なるべく日常の小さいこと、言われてみればそうかな、ということを歌にしたい」と言い、「ライブに来てくださっている方に気持ちよく、明日も頑張ろうと思ってもらえること」を目指して歌っている。
来年は関西の大会場でワンマンライブを行う予定。「もうちょっと人気が出たいですね」と願っているが、このCMが起爆剤になるかもしれない。
(まいどなニュース/デイリースポーツ・藤澤 浩之)