演技力には定評がある。映画『リミット・オブ・スリーピング ビューティ』『娼年』『真っ赤な星』では大胆なラブシーンにも挑んだ。しかし一度裸になると、その路線のレッテルが貼られがち。与えられる役柄の幅が狭まるリスクだってあるだろう。「確かに一瞬怪しかった時期もあります（笑）。でもそれは想定済。やって良かったと今も思いますし、私は脱ぐことに対して何も思わないのではなく、脱いでいるシーンが視界に入らないくらい素晴らしい作品であったら挑戦したい。その気持ちは今も変わりません」とブレない。
デビューから8年が経過した。「駆け出しのころはガツガツと夢や目標を語っていたけれど、今は少し落ち着きました。自分から発信するのも大切だけれど、それによって可能性をなくすこともある。女優としてのビジョンや人生設計を外部に発信するのではなく、人にゆだねて導かれるのも時には大切」。情熱だけで見切り発車せず。ここでも少し引いた場所に監視役の冷静な自分を置いている。“顔指され女優”は、浮足立たない冷静沈着な人でもあった。
