「早く人間になりたい」というフレーズから半世紀、6月にマネキンを半年かけて等身大のベラに変身させた神戸市在住のよすけの工作さん(@yosuke_kousaku)が、妖怪人間としては2体目となるベロを13日に完成させ、話題となっている。
「それはいつ生まれたのか誰も知らない。暗い音のない世界で1つの細胞が分かれて増えていき、3つの生き物が生まれた。彼らはもちろん人間ではない。また動物でもない。 (中略) それは人間になれなかった妖怪人間である」
当時このおどろおどろしいナレーションを聞き、恐怖を感じながらもブラウン管にかじりついていた子どもたちは多いだろう。「妖怪人間ベム」は1968年にホラーテレビアニメとして放送を開始された。また2011年には実写ドラマとして、KAT-TUNの亀梨和也がベムを、杏がベラを、鈴木福がベロを演じ、放映されたことで話題を集めた。
製作したよすけの工作さんも現在50代で、子どものころアニメ妖怪人間ベムに夢中になった口だ。
――ベラを完成させるまでに半年、今回のベロの製作期間は?
「50日かかりました。1日30分、土日は8時間です」
――ベロを製作する上で苦労した点はどんなところでしょう?
「目と輪郭、髪の毛の色、実物を見たら色はしっかりと付いていますが、写真じゃ、わかりにくいですね!写真より実物の方がメッチャ似てると思います」
――友人知人からの評判はいかがですか
「まだ5人にしか見せていないです。家族の反応は、インターネットの画像を見て、いろんな表情があるから、うーん、難しいなと」
――ベラ、ベロときました。つぎはなにをつくりましょうか
「もちろんベムでしょ!」
聞くだけ野暮だったが、やはり真打はベムだった。ただしベムは身長190cmの大柄で、マネキンを購入する時点から苦戦するかも知れないが、早くベム、ベラ、ベロのスリーショットが見てみたい。