猫に寄り添い35年「猫と人が暮らしやすく」川上麻衣子さんは社団法人理事長に

あの人~ネクストステージ

北村 泰介 北村 泰介

 「猫は人生の師匠です。孤立ではなく、自立した生き方をしている。こびないしぐさが憧れであり、一緒にいて心地がいい。最期は命を使い切って、そっと去っていく。そこは神秘的に感じます」

 女優業も多忙だ。映画では、今冬にも公開予定の大林宣彦監督の新作に初出演。舞台は、今年9月に青森県立美術館で太宰治の生誕110周年記念公演「津軽」に出演。ガラスデザイナーとしては来年4月に銀座・松屋で個展を開催する。スウェーデン語の絵本翻訳も継続し、生きていくうえで大切なものを描いた「ウンチの本」の出版を模索中という。

 マルチだ。「あっという間に1年が終わってしまいます」。充実した笑顔を浮かべた。

 ◆川上麻衣子(かわかみ・まいこ)1966年2月5日、ストックホルム生まれの東京育ち。NHKドラマ「絆」で女優デビュー。テレビでは「3年B組金八先生」「青が散る」などのドラマや志村けんと共演したバラエティー、映画は「幸福」「うれしはずかし物語」「その男、凶暴につき」「でべそ」など多数出演。著書に「彼の彼女と私の538日」(竹書房)。01年からガラスデザインを始め、05年から個展開催。

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