今度は「焼肉」だ! すごいふろくで話題の小学館「幼稚園」が激渋新作投下

黒川 裕生 黒川 裕生

 「火が危ないから、と焼肉屋さんに連れて行ってもらえないお子さんの欲望を叶えようと考えました。さらに、焼肉で何かゲーム性をつけるなら、リバーシしかありません(笑)。焼肉ごっことゲームの両立を目指しました」

 -牛角とのコラボはどちらからの提案ですか。

 「牛角さんへは編集部から打診しました。焼肉といえば牛角さんだろうと。最近ふろくがバズっているおかげで、企業さんから『ウチでふろく考えてよ』と打診をいただくケースもあります。4月号の『びょんびょんらーめん』は幸楽苑さんからお話を頂きました」

 -ところで6月号の巻頭特集では、肉の部位の名前やおいしい焼き方など、幼児を焼肉好きに(洗脳)してしまおうという明確な意志が感じられました。ここらへんの狙いというのはやはり…。

 「そういう意図はありません(笑)。ですが、親が好きなものはお子さんも興味があるのではないかと。カルビとはどこの部位か?とか、ロースターは煙が少ない仕組みなど、大人にも興味を持ってもらえる記事になっていると思います。ちなみに、この記事の担当も私です」

 -改元ムードにやや隠れがちですが、今回のふろくも話題になっています。対象年齢とはやや違う世代が反応している気もしますが、編集部としての手応えや今後のネット戦略についても教えてください。

 「企業コラボ第1弾の『回転ずしつかみゲーム×くら寿司』(2018年9月号)を出したとき、動画をSNSでたくさんアップしていただきました。動きが面白いふろくを作れば、拡散してもらえることを学びました。ですので、売り上げには直接つながらなくても、ネットで話題にしていただけるバカバカしさを意識して考えています」

 「今後も『そんな企業と組むの!』と驚いていただけるふろくを仕込んでいます。買わなくてもいいので、お楽しみにしていただければ」

 -何を言ってんですか!買いますよ!ちなみに次号はセブンティーンアイスの自販機なんですってね!欲しい!!!

     ◇     ◇

 それにしても、現物の写真をプリントした紙の炭火焼肉セットは、見れば見るほど渋い。そして意味がわからない。完成して嬉しい気持ちはもちろんあるが、それ以上に、「なぜ俺はこんなものを…」という戸惑いの方が大きいのである。でもきっと、この「子供騙し」ではない本気の姿勢が幼児にも伝わり、喜ばれるのだろう。令和開始早々、大きな知見を得た。感謝です。

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