生け花にかける青春…高校生が“火花”を散らす「花の甲子園」とは

山本 智行 山本 智行

 高校華道日本一を発表する公開コンクール「Ikenobo 花の甲子園2018 Supported by ANA」がこのほど、京都市中京区の池坊会館で開催された。“火花”散る熱戦が繰り広げられ、桐生女子高(群馬)が初めて“頂点”に立った。今大会には全国から史上最多162校がエントリー。地区大会を勝ち抜いた15校が生け花の腕前を競った。

 節目となる10回目を迎えた高校華道コンクール「花の甲子園」。今年からANAが特別協賛したこともあり、大会規模が一段とスケールアップした。

 「今咲かせよう、君の花」を合言葉に8月から9月にかけ、全国15カ所で地区大会を開催。北海道から鹿児島まで昨年を24校上回る史上最多162校が参加した。

 近畿地区大会は全国のトップを切って、8月2日にイオンモール京都桂川で開催され、14校が参加。金蘭会高(大阪)の華道部チーム「百花繚乱」が2年連続で全国切符をつかみ「花の甲子園用に特訓します」と意気込んでいた。

 「花の甲子園」は生徒3人が1組となり、制作した作品を発表する公開コンクール。年々男子の割合が増える傾向にあるといい、今年は西京高(京都)の「花咲か兄さんズ」が初の男子単独チームとして話題になった。

 15校が集結した全国大会は、生け花発祥の地、京都・六角堂に隣接する池坊会館2階ホールで開かれた。さすがにブラスバンドの応援はなかったものの、昨年度「準優勝」だった桐生女子高には応援団が駆けつけ、立ち見になるほどの盛況ぶりだった。

 午前中に「準決勝」にあたる第1部の個人戦が行われ、上位3校に絞られると、午後から第2部の「決勝戦」が開かれた。こちらは3人による合作。花材は当日に公開され、第1部がコスモス、糸菊、シマハランなど16種類、第2部はピンポン菊、ガーベラなど18種類が用意された。

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