正月といえば初詣、そして初詣に行ったら「おみくじ」を引くのが楽しみという方が多いのではないだろうか。「大吉だ~」と喜ぶ人がいる一方、最近では「凶」を引いた人が喜んで(?)「凶を引きました」とわざわざSNSにアップすることも多い。なかには「○○神社は凶の出る確率が高い」と神社を名指しすることも。このように、おみくじの結果は社寺によって割合が違ってくるのか。関西のとある有名神社の宮司に、おみくじの裏事情を聞いてみた。
「大凶は抜いているところがあります」
-そもそもおみくじは社寺ごとに作っているのですか?
「いわゆる専門業者が作る『既製品』を採用しているところが多いですね。自前で作っているところは稀でしょう」
-社寺によって結果の割合が変わるのでしょうか。
「神社・寺によって、それぞれの割合は変わります。それは先ほどの既製品のリニューアルのタイミングによって、割合が変わってくるからです」
-故意に割合を変えるケースもありますか?
「おみくじを引くときは、ガラガラと回すものと筒の中の棒を引くタイプがありますが、筒のタイプを使って、結果の割合を変える神社があると聞いたことがあります。棒に番号を振っていますが、これには1~50、1~100があり、筒に同じ番号を複数入れているそうです」
-結果の種類は?
「地域によって違いますが、一般的に大吉、中吉、小吉、吉、末吉、凶となっています。そのほか大凶、半凶、吉凶、平(へい)もあります。ただし、大凶は抜いているところがあります」