庭に迷い込んできた子猫…蛍光灯の傘の上がお気に入りの場所に

渡辺 陽 渡辺 陽

 新潟県の漁師町に住む本間さん。ある日、本間さんの庭に母猫と4匹の子猫が現れた。そのなかの1匹がうさこちゃんだ。最初はお母さんに猫を家で飼うことを反対されたのだが、いつしかうさこちゃんは、なくてはならない存在になっていた。

お母さん猫と兄弟猫4匹が庭にやってきた

 本間さんは、漁港近くののどかな町で暮らしている。昔から、なぜかこの町には捨て猫が多いのだという。

 「漁港なので小魚などのエサがあると思うのか、昔から猫を2匹、3匹と捨てていく人が結構いるんです」

 捨て猫なのか野良猫なのか分からないが、2007年5月、自宅の庭に1匹の母猫と4匹の子猫がいたという。

 「猫を飼うつもりはなかったので、ごはんをあげてはいけないと思って、ただ見守っていました。だんだん母猫と子猫は遠のいていったのですが、うさこだけがその場に残っていて、1週間くらい動かなかったのです」

放っておけなくて「うちの子」に

 母猫も兄弟もいなくなってしまったが、ずっと本間さん宅の庭に留まっていたうさこちゃん。最初は「猫用のミルクをあげるだけ」と思ったのですが、ごはんもあげたくなって子猫用のごはんを与えたという。

 「母は猫が苦手なので、家の中で飼うことはできず。でも、明らかに何も食べていないし、母猫がいなくなったのでミルクも飲めないし、同じ敷地内にある納屋のような建屋で飼おうとしたのです。生後6ヶ月の時に不妊手術をしました。外に居ついている野良猫も数匹いたので、何かの拍子にケンカをして傷口が化膿してはいけないと思い、抜糸が済むまで家の中に入れました。母も、その頃には、うさこのことを『うちの子』と思えたようで、そのまま家の中で飼うことになったのです」

 うさこちゃんは、外が好きだったのか、家で飼い始めても最初の頃は、隙きあらば脱走しようとして大変だったという。「うさこちゃん」という名前は、子猫の時、耳が大きく見えたので、うさぎにちなんだ名前にしたそうだ。

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