制作した三井さんにお話を聞くことができました。
-「福男選び」をテーマに作品をつくられたのはなぜですか。
「私自身、兵庫出身のため福男神事にはなじみがありました。レゴのミニフィグ(人形)が走る姿がかわいらしくて好きなので、作品テーマにもぴったりだと思い制作しました」
-作成されるにあたり、特にこだわったところはどこですか。
「本殿はどの角度から見てもそれらしく見えるように屋根の裏側まで作り込んで、時間をかけて制作しました。また、コースの途中から石畳になるのが福男選びの特徴ですが、石畳一つに10ピースほど使用して細かい模様を再現しています。ミニフィグは25人ずつ4か所に分けて並べており、絵巻物のように時系列に従って右から左へとストーリーが進んでいきます。4コマ漫画のように各シーンでこけている人がいたり、順位が入れ替わっていたりドラマを演出して、福男神事の雰囲気を表現してみました」
HANKYU BRICK MUSEUMには、こちらの作品をふくめて、三井さんが手がけた5つのレゴ作品が置かれています。そのほかの作品も「宝塚大劇場」「箕面の滝」など、阪急・阪神の鉄道沿線の風物や町並みをモチーフにした興味深いものばかり。ぜひお出かけにあわせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。