一方、昨年10月24日にグランドオープンした日本橋三越本店側にとっても1673年の越後屋創業以来受け継がれている「お客様のために」という理念をよりいっそうPRしていく新たなスタートラインともなった。
「新年を迎えるにあたって、日本らしい、日本橋らしいことは何かを考えた結果です」とは三越側。生け花の展示は「おもてなし」の心をひとつの形にしたもので今後もさらに発展させていく。すでに、その動きは始まっており、1階の吹き抜けにある天女像(まごころ像)の一角に「レセプション」を設置。顧客に満足のいくおもてなしとサービスを提供するため、「コンシェルジュ」と呼ばれる経験豊富で専門的な知識を持ったスタッフ90人を各フロアに配置している。
例えば「クルーズ旅行に出掛ける場合」「パーティーを開く場合」「叙勲などで皇居に招かれた場合」などトータルでコーディネートするサービス。一生ないような気もするが、まさかのときにはぜひどうぞ。
さらに、超老舗ならではの「歴史&アート探訪ツアー」もあり、ふだんは立ち入れない2階のバルコニーからパイプオルガンや天女像の裏側を間近で見たり、大理石に埋まったアンモナイトの化石なども探検できる。
華道の魅力を感じつつ、生まれ変わった日本橋三越本店のおもてなしの心に触れてみてはいかがだろうか。