平成は終わる。だが…オカルトは終わらない!!!
超常現象、未確認生物、古代文明、UFO…。かつてこの国を空前のオカルトブームが席巻した。あのころ誰もが感じた(であろう)不思議な事象に対する恐れ、そして憧れは、今や絶滅寸前となり、オカルト自体、「インチキ」「オワコン」扱いされて久しい。ところが、そんな冷笑ムードに真っ向から立ち向かう映画が制作され、このご時世に全国各地で公開されている。その名も「緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー」。劇場ではなんと、あのユリ・ゲラーと一緒にスプーン曲げに挑戦できるというのだ。
CS放送「ファミリー劇場」で2012年から続くオカルトエンターテインメント番組「緊急検証!」シリーズが映画化。かつて世間を賑わせた超能力少年や超常現象研究家、オカルト事件を仕掛けた暗黒プロデューサーら、熱狂のど真ん中にいた男たちが、その真相を激白するなど、「オカルト界の未来を賭けた聖戦がついに開幕する」という内容だ。今年1月から、東京や大阪をはじめ既に各地で上映されており、神戸では3月31日から4月5日まで、元町映画館で上映される。
同館支配人の林未来さんは昔、超能力者になることを夢見るオカルト少女だった。ESP(超感覚的知的)カードで能力開発に汗を流し、道行く人に「振り向け」とテレパシーを送り続けた日々。しかし「まだ能力は目覚めていない」といい、今回の上映を「ついに時が来たようですね」と厳粛に受け止める。
同作は史上初の試みとして、映画を見ながらスプーン曲げに挑戦する体験型上映を敢行。スクリーンの中から発信される「マガレ…マガレ…マガレ…」というユリ・ゲラーの念は観客まで届くのか。公開初日には、会場で複数の観客が曲げることに成功したという未確認情報もある。君も確かめに行かないか。各日午後7時50分から。
元町映画館(https://www.motoei.com/)