もし、今の時代でミドル級に専念していたら…というのは、かなわぬ夢か。帰国後はK-1や総合格闘技のリングに立ち、マーク・ハント、ピーター・アーツ、柔道の吉田秀彦らと対戦。時に熱戦を演じたが、8連敗と黒星を重ねた。
「会長から常々『10連敗したら辞めろ』と言われていたので辞めるつもりはなかった。会長の(言葉は)は心に残る言葉が多い。ケンカしても師匠なんでしょうね」
こんなところがいかにも西島さんらしいが、13年11月、あのボブ・サップと戦い、1回KO勝ち。これを最後に現役を退いた。
現在は東京・西新宿の格闘技ジム「ヒデズ・キック」で英会話ボクササイズなどを指導。差し出された名刺には「マスターにし」とあり、ボクシングイベントのプロデュースや交流会の開催、出張個人レッスンなどと書かれていた。
最後に意外な話も。西島さんをマネジャーとしてサポートするタレント・アンナさんは“M-1参戦プラン”も練っていると教えてくれた。寡黙な西島さんも案外まんざらでもなさそう。K-1からM-1に!?今年の年末は、ひょっとしたらひょっとするかも。