神戸の“被災チャンピオン”は人気インストラクターに 高田道場などで指導

あの人~ネクストステージ

北村 泰介 北村 泰介
左ストレートの打ち方を中学生に指導する鈴木敏和=都内の高田道場
左ストレートの打ち方を中学生に指導する鈴木敏和=都内の高田道場

 「東京で20年。通帳の残高を見る度にため息をつきながら、がむしゃらにコツコツやって気が付いたら周りの人に必要とされていた。よかった」。東急スポーツオアシスでは新宿、恵比寿、青山、武蔵小杉、十条、ゴールドジムでは大塚と大井町、高田道場と計8カ所を休みなく回る。

 拳聖・ピストン堀口の命日でもある10月24日の誕生日で50歳になる。「これからも、がむしゃらに全力で。体を動かすことが好き。お客さんに喜んでもらうことが一番うれしい」。“天職”かと尋ねると、鈴木は迷うことなくうなずいた。

 ◆鈴木敏和(すずき・としかず)1968年10月24日生まれ、神戸市出身。山梨県の日本航空高校で空手部に入り、全国少年少女実戦空手道大会高3の部で優勝。卒業後、神戸拳闘会でボクシングを始める。88年にデビュー、スーパーフェザー級で全日本新人王に。92年に2度の同級王座挑戦に失敗も、94年1月に王座奪取して2度防衛。戦績24戦18勝(11KO)5敗1分け。

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