ハードロックのレジェンドはマルチに活躍 朗読劇から後進育成まで…山本恭司

あの人~ネクストステージ

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 枠にとらわれず活躍するハードロックのレジェンド、山本恭司=東京・池尻大橋
 枠にとらわれず活躍するハードロックのレジェンド、山本恭司=東京・池尻大橋

 山本恭司(62)は80年代にハードロックバンド「BOWWOW」、「VOW WOW」のギター、ボーカルとして活躍し、米国の超大物バンド「メタリカ」からも信奉される、日本を代表するハードロッカーだ。

 現在は「ハードロック、BOWWOWのイメージが強いけど、あくまで僕の好きな音楽の一部。音楽全体が好きで、常に色んな音楽をやっていたい」と言う通り、枠を超えて幅広く活動している。

 「11年くらいやっている」という小泉八雲作品の朗読劇は、高校の同級生で俳優の佐野史郎の朗読と山本のギターが融合した、2人のライフワークだ。

 「佐野が松江市から朗読劇を頼まれて『一緒にやらない?』と(誘われた)」というこの朗読劇、八雲のルーツであるアイルランドやギリシャで公演を行うまでに発展。佐野の朗読を聴いた山本は、若き日にレッド・ツェッペリンやキング・クリムゾンを聴いた時のように「鳥肌が立った」と振り返り、改めて「すごい役者」と、舌を巻いたという。

 後進の育成にも熱心で、音楽学校の講師歴は約15年。「最初にセッションを始めて、セッション慣れさせる。セッションリーダーみたいな生徒を育てる授業」だといい、「耳を使え!感じるままに弾け!怖がらずに音を出してみれば次になすべきことが分かる!」と“山本先生の教育方針”を説明する。

 他にもBOWWOWの現在形「BOWWOW G2」、VOW WOWの盟友・厚見玲衣との「山本恭司厚見玲衣DUO」、パワーロックトリオ「WILD FLAG」、ソロと精力的に活動。主催ライブイベント「秋一番」の1回目ではフォーク出身の遠藤賢司や大塚まさじを招き、その後も津軽三味線からブルースハープまで共演し、「異種格闘技戦みたいなものが刺激的で大好き」と笑う。

 「今の自分の精神状態が一番健康かも。どんなジャンルの音楽でも偏らず何でも食べ、何でも栄養にする。それで人も幸せにできるなんて最高だよね」-この言葉、シニア世代の指針にも聞こえた。(デイリースポーツ・藤澤浩之)

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